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2026.05
2026.04
2026.03
- 花曇りの朝は未練たらたら、溢れる涙の涸らしかたを教えてくれた
- いつしか疾に燃え尽きて、ため息で消えてしまうくらいの気配だけ残して
- 正しいことばかりひたすら欲しい日がある
- 腔内で涸らし続けた感情がこんなに綺麗に薫るだなんて
- どれだけ鎖そうとも炎は炎、此の命は熄まない
- 何もかも容易く得られる今となっては、大切なものの手はどうか放さないで
- 夢なんて、24時間いつだって、コンビニのスナックよりも気軽に買えた
- 深夜、耿々とした明かりは何かの導べのようで、僕らの孤独は易々と誘引される
- それは一日の始まりから終わりまで、移りゆく空の意匠だそうです
- 桜が舞って描く螺旋をみた、春のさよなら、君の行く末に逝く
- 貴重でかけがえがなくて愛に似て、けれどもはや誰の記憶の中にも無いもの
- 夢を長引かせるために僕ら、薄く小さな嘘を重ねた
- 僕の中の何が変われば、歪に拡散する光、僕で無く成るというのだろう
- こんなに見事な夜景を前に、腹の探り合いで徒に、時間と珈琲を浪費する
- 相応しい装いと正しい選択を重ねたものが一握りの成功者と呼ばれる
- 宜しい、ここからはビジネスの話をしよう
- せめて別れ際にシダーウッドを言い当てるくらいの仕返しはさせてよ
- だから僕は愛を込めて君の背骨にくちづけをする
- 翅の先に光をかすめて、ひとつ、ひとつと散ってゆく、桜の花の、花から花へ
- けれど少なくとも、この躰をまっすぐに貫くものがあることは解った
- 幾つもの気持ちを置き去りに、変わらなくていいものだけが変わってゆくんだね
- その小さな煌々に触れてみることが、少しでも君を慰めるなら
- 命の核が濁りなく澄んでいるほど、涙の色に似通ってゆく
- 好きに選んで呉れよ、君が最も輝ける形を
2026.02
- 海の底から引き上げた千年の孤独で君を飾る
- 後戻りなんかできないくらい、間違えてしまう蒼き春
- 張り裂けそうに感動が痛む未明の森のルクス
- 終わりを迎えるどころか、まだ始まってもいない世界
- ゆっくりと輪郭を失ってゆく夢と、此処から始まる幻について
- 今のわたしには、この慎ましい願いと浅ましい祈りだけ
- 還る道を失くしてなお光だけはあるのだ
- 孤独を味わいたくなくて、君より先に、遥か先に
- 運に見捨てられ、星に見限られたとき、君だけが残るというなら愛を信じられる
- なんでもない今日を特別にするために
- ときめくばかりの日々ではないけど、甘えてばかりの僕だけど
- 夢の好いところを滴るコンフィチュール、宝石みたいなベリーは夜の後味
- 少女であることを諦めきれずに、叶えたい駄々が私にだってあるよ
- 何ひとつ期待はしないよ、簡単に淋しがったりもしないよ
- こんなに杜撰な愛なのに
- 真心すらどうでもよくなるような、本物の嘘を僕にください
- 君の喉の下の骨に触れた、あのとき限りの熱が未だこの手から離れない
- 惑うものと誘うもの、強きものと弱きもの
- 可能性はいつだって、そんな気分じゃないときに限って
2026.01
- しぶとく生き延びたところで、この惑星最後の生き物にはきっとなれない
- 僕なんか、欠けたところで、ただ世界がずたずたに壊れるだけ
- 一粒の不実を手に、光の涜し方を知らなかっただけのこと
- 視線が熱くて泣きそうだった、心と裏腹、向き合えなかった僕を赦して
- どうせなら春まで待つよ、君の秘密がラッカの香りを放つまで
- 宝物は森に隠して、その価値を分かち合える誰かと出逢うまで
- 指先の冷たさを知られたくなくて、君とは手が繋げない夜
- 来し方も行く末も全方位、ひとりでは居られなかった僕を、君が照らすから
- 理想は幻想、進んできた道を省みて、自分の影でなく肉を見る
- 昨日と今日の境は刹那、明日も明後日も目覚ましい歓びであるように
- 握りしめすぎて潰れちゃった夢を濯ぐ
- 思いつきや気まぐれ、君の心ひとつで、終わりもするし始まりもする
- 本音が溢れて滴るような、取り返しのつかない音を奏でる
- わざわざ言葉にする程でもない、ただ過ぎてゆくだけの健全な朝の傍ら
- 優しくもどかしい眠りからはぐれた、僕らの残夢を飾る硝子のヴィトリーヌ
- はるか昔のいつか、空に色めく彼方、朝まで踊る夢を見ていた
- 零れる間際の泪は水ではないものに見えた、時よ止まれ、せめて今だけは
- まだ何も知らない君たちの瑞々しい不完全を愛す
- 盃に菊をたたえて夜もすがら、素面じゃとても生きて逝けない
- そうして始まる新しい夢のため、我にかえるにはまだ早い
- 千年ずっと、待ち焦がれたほど大袈裟に、眩く瞬く春の乱菊
- まるで夢想に過ぎない、創られた気高さへの憧れを強くするばかり
2025.12
- 積み重ねた三百六十五の宴、酩酊の日々に締めの一杯
- 味比べ − 和風だし香る柚子塩
- 味比べ − 旨味と辛味の濃厚味噌
- 味比べ − 野菜たっぷり淡口醤油
- 項垂れた横顔に光さす、その兆しだけで僕は、せめてこの手が届く限りは
- 凍りついたのはほんの一秒、忘却の空は晴れない
- 昨日と明日とが混じり合い、さらさら褪めた憂いの中を、無口な魚のように游ぐ
- 素知らぬ顔で、掛け替えのないふりで、この熱を冷まさないで
- 深夜、不完全な幻を見て、なけなしの無垢をかき集めるのが大人たちの美学
- 何かを欲しがる自分を認め、手に入らないものの煌めきを抱いて眠れ
- 一番長い夜を終え、己の美しさを知らず揺らめく、君はもう大丈夫
- 光を透すことでしか直視を許されない、叶わない望みだって、あって然るべきだ
- 堆積するフィクション、挙句の果ての駄々、尽くすべき言葉は沢山知っている
- 一切、入り組んだ文字に置き換えるほど、切実で退屈な虚構に成り果ててゆく
- 書き留めそこねて消えてしまった名文句、煌めくのは今一瞬のひかり
- 1から10までゆっくり数えて、それから思いを口にする、余白の多い書物のように
- 凍てついた空気を吸いながら高鳴ってゆくだけ、心の臓を、溶かしてしまいたい
- 森羅万象の斜光、異物として美しき風合いを乱し、世界に深い裂傷を剞む
- 譲れないたった一粒があまりに貴いので、眩々、何も視えなくなってゆく
- 何の拠り所もなく、せめて模範的に幸福であろうとする
- 暮らしてゆくということは、世界から少しずつ色と形を選び取ってゆくこと
- 最期まで誰のものにもならなかった君が形容する冬らしからぬ冬が好きだった
- 空気の隅々まで熱に浮かされた愛に満ちて、すべて誰かの希望の余燼
- 星が凍えて瞬くときの、綯い交ぜの感情を灯火とする
- 寸劇、気がつけば切り離されて僕ひとり
- かつて仕掛けられたとおりに、いつか容易く突き動かされてしまう
2025.11
- どこか歯車の噛み合わない道を、正しい光を選び取りながら進むということ
- 君が救ったのは生に雁字搦めの未熟な光、行け、輝くカシオペアの向こうまで
- それは安らぎを呼ぶもの、柔らかさそのもの、大人になった君には分からないか
- 原始に還る寸前の、くすんだ花の似合う夜
- 此れもまた、終わりかけの夜から剥がれ落ちた不可知の煌き
- 必死に這い出た世界は苛烈が過ぎる、生き延びたい僕は原形質へと回帰する
- 君を不埒の道連れに、伸ばした腕、絡めた指、命ある限りずっと自堕落
- 贅沢すぎる無い物ねだりと、身の程知らずの憧憬ゆえに、人は神の真似事をする
- 召しませ、混沌と秩序の永劫回帰
- 差し出された心を正しく受け取れる者でありたい
- 僕らは異なる夢を持ち、別々の朝を選びながら、空白の未来のために今を温める
- どうせ生きるなら、臆病も不器用も齧り尽くして、恐れ知らずな怪獣として
- 同じ密度で僕ら生きてゆけるだろうか、月も星も蝕む優しい嘘の中で
- 分別のない浪漫の果て、充たされて奪われて夭折した君の唄を聴く
- かなしみは鳴りを潜めて君を待つ、さよならのために今は笑える
- 歪んだ世界に物申す、悦びにも悲しみにもまだ余地はあると思いたい
- 時が消失する前に、ただその烈しさを見たいのです
- 燃え尽きた私が沈下するのを、あわれ、其の人は夜に墜落する赤い星に例えた
- いつか失くしたものがどこか遠い場所で実る後先の季節
- こんな児戯みたいな熱で、美しく混乱してゆく夜に
2025.10
- 幼い頃に親しんだというただそれだけの理由で、警戒を解いて、本当にいいの
- めくるめく目眩にくるくる眩んで苦楽
- そんなに怖がらないでいいよ、君を阻むものではないから
- 鳴り止まない嗤い声、危うい夜の蒼きミスティカ
- こんなオカシな夜に、正気でいるほうが狂気
- 病んで闇雲、規格外たちの乱舞
- 懐かしむことなら今じゃなくてもできるね、ぼくの明日に其れは要らない
- 傷つきやすい生き物の、傷つきたい本能のように
- 何かが変わるくらいなら、今がいつまでも終わらなければよかった
- 光と風のすれ違いざま、追憶が透きとおるあまり凛々しくいられない朝
- 軟らかくて溶けやすいわたしのことが欲しいでしょう
- あとは欠けてゆくばかりの十六夜に、冷たい火を燈し、異端を踏んで征け
- 不条理な愛の力学、大衆を救済する偶像のように
- 浮いたり沈んだり、日ごと私は厚かましい
- 記憶の片隅で、少しずつ面影を失くし、もはや只の香りと化した何某の肖像
2025.09
- 睡れないまま心当たりのない夢ばかり見ていた
- ○月△日、本日もリクエストにお応えして、遥々遠くから、誰よりも寄り添うよ
- 微かなノイズは雨音に似て、わざわざ言葉をかき集めなくても孤独になれる
- 砂糖仕掛けの嘘、子ども騙しの愛、いつまでもここで暮らそうよ
- 幸せになる用意はとっくにできていて、隣り合わせの光と馴染んでゆく
- どうせ違いが判らないなら、目に見えやすいもののほうが好きだよ
- そうして笑いながら逝けたなら、来世に顔も立つというものです
- 今日も懲りずに間違い続けて、終にここまで来てしまったのだ
- 結局わたしはただ世界を思い通りに抽出したいだけ
- 彼が教えてくれた珈琲の淹れ方だけが、この世でただ一つ価値ある知恵だと思う
- 知らないふりも限界で、本音が溶けて溢れ出す、季節外れのラヴァ=ケーキ
- 胸のうちに堆積する祈りと願いを熱に換え、猛き大地の如く咆哮する
- 今更そんなことで泣いてしまうほど強くも弱くもないつもりだよ
2025.08
- 千年後の二人を吟ずる、触れるか触れないかの手付きで
- 君の不在を抱きしめて、今日も僕らは独り上手
- 君は君の隅々まで行き渡る感動によって日々美味しくなるのさ
- 君が住む街の夜はあまりにも明るいと聞くから、僕の国の星を少しだけ贈るよ
- 海の言葉に脈絡はなく、負けじと僕は喪失を奏でる
- はじまりの光を味わうために、幾多の分岐を遡って今ようやくここに居るよ
- なんでもない木曜日、何者でもない僕たちは
- 顔も知らない君と交わす「おはよう」に救われていたあの頃
- 与えられた運命を否定して、僕は主人公であることを諦める
- あの頃の僕たちに、さようならで染め上げられたこの茜空を伝えたい
- 重ねるだけならなんでもないよ、溶け合わせるのが難しい
- まだ終わらない夏を溶いて、彼方に馴染んでゆく憧れの色
- 夏がくれるものはどれも真っ直ぐで良いね、背伸びしてようやく君に届くよ
- いつだって本物で、強いひと、美しいもの、地上の奇跡であろうとする
- 惑星が響かせる音を五線譜に書き起こした音楽は、きっと君の声に似ている
- 体と心をきっちり使い切ってから報われる犠牲もあると信じている
- 最期は骨まで燃え尽きて、見事訣別してみせること
- 世界は無言の包囲によって僕の限界を装飾する
- 完全なる欠落と言えます、絶対に必要な虚無であり、つまり不可触の夢なのです
2025.07
2025.06
- ―――
2025.05
- ―――
2025.04
2025.03
- 踏み出してはいけない一歩を軽々しく後押しする或る種の衝動について
- この一瞬で僕の運命は分岐し、自由の名のもとに籠絡される
- 泳ぎたい空が見つからなくて畳んだままの翼
- どんなに進歩を遂げたって、こんな伝え方しか知らなくて
- 折り目正しく、片手間に、広すぎる空に自らを投げ入れた将来有望の僕ら
- 誰より遠いようで、君よりずっと近く、この距離のおかげで遠回りができる
- 思い出すことと忘れることを繰り返しながら睡る
- 君の心、明くる春、その指先を僕は光の中に見届ける
- 変わるものを恐れず変えることを厭わず、私の幸せの糧となってよ
- 君が易々と毟り盗った其れは、僕が劣等に喘ぎながら漸く見出した仄光る詩
- 感情のありったけを吐き出したとき、言葉はただの文字に還るのだ
- こんな場所に心を置き去りにしてはいけない
- その涙、いずれ訪れる絶望のために取っておく
- すえの露、もとの雫、さらば遊色、またいつか
- 大気から溢れ、大粒で落ちるほど、其れが重たいことを僕らは知っているから
2025.02
- 暗闇のうちに奇跡を探したりなどしないよ、僕はとても聡明なので
- 光の落ちた先にうずくまる未だ見ぬ過去と忘れ難き未来が在った
- 読むことと書くことに必死だったあの日の自分を食いつぶすように生きている
- 其れはどうやら誰かが何かを忘れようとして綴った言の葉
- 口の中でサヨナラを錆びつかせるひとの数だけ冷めてゆく珈琲
- 肚の奥に虚ろを抱えたまま、いつとも知れぬその時を待つの
- 白日の下でしか見られない夢がある、まるで海みたいな、あれは空じゃなかった
- 麗糸に魅せ掛けた檻は、罪なき者のための揺り籠
- 白い光は命のしるし、いずれは燃えるひとの屑
- 夜を満たす星に心震わせながら、明日の朝の光に想いを馳せる不埒
- 闇雲の愛に染まれ、心の臓を穿つ激情
- 祈るのに似た手管で籠絡、円満の灯りと、金色の華
- 青い涙を摘んで、指先に残るオレンジの香り、夜にも夢にも成れなくてごめんね
- 眠れぬままに迎えた冬の黎明にはショコラ・ショーが大変よろしい
- 新しい光を噛みしめる、わたし、そんな色は知らなかった
- 想いの行方は唇ではなく、覚悟の調わない左胸、心臓のちょうど上あたり
- 堅牢なる自己愛と、其れをひた隠すことでしか成り立たない紲
- 絶世と謳われたかった誰かの自画像
- 疑いもせず手を伸ばし、浅はかを代償に何を祈ろう
- いつまでも変わらないはずのものさえ、指先にさよならを玩びながら
- 昨日よりずっと冷たい風のなか、春を探して、花を咲かせて
2025.01
- これは秘めやかな蜜の色、僕らが放つ芳しき罪の香り
- グラム幾らで量り売りの愛なんかのために今日も命を削る
- 低迷する今を揺るがせるのは君だけなのだ、劇毒の一言を待っている
- 君が心の底から求めているものを餌にして、惹きつけて、搦め捕ってあげる
- 咀嚼、嚥下、或いは同様にして、余さず君とひとつになりたい
- 選ばなかった道の果ての青に僕らは未だ囚われている
- 哭けば啼くほど輝度を増す金糸雀の泪
- 一人でいることが幸せになってしまった君に、なんとなく触れていたいだけだよ
- 君の涙は綺麗だから、お願い、僕のために泣いてよ
- ある瞬間の、その直前、世界を壊してみたかった、つまり愛してみたかった
- 大きく広げた夢のテキスタイル、形を成したら、すべて君にあげるね
- できることなら君と空っぽの恋がしたいよ
- 明日を語らずにはいられない、そんな祈り方もあった
- 灯りに引き寄せられた星と星を、彼らは泳ぎながら線で結び、神々の挿話と成す
- 敵も味方もなく、君と僕しかいない、そんな時代の灯火
- 傷口から未熟な果実の香りを放ち、まるで今、新しい出会いのように
- 最後に笑って終われるような、やさしい日々ならちょうど良かった
- 些細なことでも知りたいという気持ち、感動を分かち合いたいと思うこと
- そのようにして創られた神話の入り口にいま僕らは立っている
- いつか置き去ってしまった曖昧と模糊を再び望まなくてもいいように
- 哀しみの種は要らない、結ぶ実が無くとも、花なら幾らでも咲いている
2024.12
- 自意識を脱ぎ捨てて、裸の心と躰だけ、君にもそんな夜があるといい
- シャボンみたく弾けて、全て水で流して、唄を口遊みながらあとは明日に任せて
- 通り過ぎてゆく明日を記憶の端に縫い止め、正しさを探る気まぐれな糸筋
- 優しく抱き締めて、柔らかく終わらせて、わたしがわたしであるうちに
- 風はまだありのままに鋭利、朝の汀に打ち上げられる星々
- 光るところを足掛かりに、聖夜の高みで逢いましょう
- いい子にしてなきゃ来ないなら、サンタクロースに興味はないよ
- わたしたちがまだ、甘くて柔らかいものしか食べられない天使だった頃
- そうして君が見出した世界の欠片は、なんだかとても特別に見えたの
- 頂きの星々が一番良く見える場所
- 氷晶がゆるやかに輪郭を失いながら花の香りを放ち、終に世界の余白と成るまで
- さよならを愛してしまいそうなこんな季節だからこそ
- 今日の私を惜しむなら、混じり気なしの君のまま、ひとはひとりで溺れゆくもの
- 子供扱いされてあげるよ、甘いミルクでご機嫌、そんな振りをしてあげる
- 積もり積もっていつか透明な結晶となる日々
- どれだけ飲み込んでもひっかかる冷たい夜の違和感
- 繰り返されて、やがて美となる、痛いほど洗練されてゆく
- 戻れぬ昨日に惑わされ、僕らは明日が欲しくなる
- キンと刺す空気に星が凍えて瞬くような、夜よ、重ねてなお深く在れ
- 傷つけられて痛がる私だって、君の心の爪痕くらいにはなれるよ
- しないとわかっているキスのためのルージュ
- 一切、この青き骨肉を育むための美しき習慣に過ぎない
- 太陽の香りを患って、容赦なく朝はやってくるのに
- 時々は息を潜めて朝を待ち、許されたように咲いて、その歓びに泣くの
- 煌めきを閉じ込めて響かせながら、信じるのは自由だと君は無邪気に笑う
- 堕ちた花びらをひとつふたつ指先で確かめながら、再び華のかたちに縢る
- 目には見えずとも確かに降りそそぐ終わりと始まりを分け隔てなく受けとめる
2024.11
- 光のない場所で輝くなど容易く、たとえ仄めくばかりでも太陽の下を歩きたい
- 時が自らをずたずたに刻みつけ、置き去りにしたもののひとつとして
- 限りあるゆえに無垢である、今になって君のことがとてもよくわかるよ
- 夜陰ともども、君の内なる空虚を肯定する、その光を涜すことが出来ぬばかりに
- たった一度の裏切りで君を信じられなくなってしまう
- 愛を渇望する僕らの空洞はそんなものでは満たせない
- 闇雲の駄々、烏天狗に紅天狗、取り返しのつかない夜にしよう
- 運命なんて重たすぎるから続きはあなたに任せます
- 片時も忘れられない詩があるんだ、光に眩んでも手放せないものだよ
- 時が来ればゆらり、自由を手に入れてひらり、光、きらり、たったひとつの祈り
- 一瞬と一瞬を重ねていつか永遠になる
- 君だけの閉じた世界で少しずつ湿度を上げてゆく感情に今はただそっと寄り添う
- 緊張と弛緩のバランスが壊れた今なら正しいことを言える気がした
- 思い描いたとおりの魔法は使えなくても、それなりに満足ではあるのです
- 大天幕の裏側の華々しき無秩序、今宵も拍手喝采の夢を見る
2024.10
- ワン・ツー・スリーで本音を隠し、騙し騙され種明かし、所詮この世は嘘ばかり
- 自暴の至り、自棄の極み、嗚呼、わたしはなんだかもう真っすぐ前が見れなくて
- 今を生きる君よ、苦しみに泣くな、死せる僕の愛よ
- 迷いが深いほどよく視えるものもあるということ
- 或る種の負荷であり、其れ無しでは輪郭すら保てない我々の拘束具である
- 結末はすべて星が教えてくれる、そこに付け加える物語は君に任せる
- 誰だかわからないものがこの孤独を嗤うので
- 君ならどうするだろうなんてことを考えなくなった、天秤座の終わる頃
- 真っ赤な嘘に魅せられて、摘んでは駄目とあれほど言うのに
- 何処ぞに実ると聞くが、そう易々とはお目に掛かれぬ戀と云うもの
- 秋の夜長に禁書を紐解き、髑髏の眼窩に花が咲く
- 秋の実りの責を問われて、誰かが月のせいにした
- 夕映えが指に淋しく絡む、そんな秋を識ってしまったから
- 使い古された魔法で、らしからぬ言葉で、正しさを問い、不都合を質す
- いつかこの星を去る夜に、思い出したい花がある
- 余命を切り売りして永らえる、君を引き止めるためなら世界だって壊すよ
- 君無しの生に全力を尽くし、そうして生まれ変わったら次こそは君と逝く
- 束ねても重ねてもなお爆ぜるほど
- 叡智を糧に、記憶を枷に、香り乱れて淫ら、深々と根を張り光を放つから
- 香り頼りに目隠しをして、秋の便りの花を探して
- 身を斬るような青の蒼、神が世界を宥めるように君の躰を慰める
- 灼々たる褻の中心で君が生まれ変わる音がする
- そこらじゅうに誘惑が散らばる終末のエデン
2024.09
- 君の甘さや青さがゆっくりと刻をかけて透きとおる結晶になるまで
- 恥知らずのシィドル、恐れ知らずのカルヴァドス、呷って酩酊、堕落、失楽
- 理屈で片付かないものを狂気の沙汰と呼び、救えるはずの孤独を見殺しにする
- 僕なんてありふれて少しも賢くなどないのに、君が本当に無知であったばかりに
- 煮詰めた心のうちに絡まる致死量のカラメル
- 硬質のプライドも不意打ちのキスには敗北、降伏せよ、幸福であれ
- 心の真ん中の一番愛らしいところ、つまり柔らかく弱いところ
- ほんの少し背伸びして、ほろ苦い口溶け、大人ぶった子供の恋だった
- 遊色を孕んだ日々の沙汰、此の世で私だけがその本当の価値を知っているのだ
- どうして僕らはいつまでも明け初める純粋の愛に死ねないのだろう
- 月並みな夜の涯て、欠けたのは限りなく満ちるため
- めくるめく僕ら、壊れかけの煌ら、破片つなぎ合わせて麗ら
- 出来の悪いこどもが生来の残酷をふりかざし、君の涙を欲しがるように
- 永いようで束の間のひと休み、正しさを少しだけ諦める
- 何処にも無いのにこの手に残る、光を呑み、影を喰む
- 僕の本気じゃ足りなくて、君の不純を抱きしめて、育ち盛りの罪の数々
- ためらうことなく美しいと言える其れは不屈が燃えるときに放つ光
- 心の中で揺れる、生きる限り灯る、この煌めきをもっとずっと愛してゆく
- 夏を忘れて刹那を手繰り寄せるように、僕らはそぅっと風をめくる
- 常磐色をすり抜けて、枯れることを知らない花を演ずる星を投じる
- 繋ぎ合わせて絶々の脆さゆえに美しい
- 花を抱いて昏れる、生きる理由をあげる
- 酔い醒ましのグリーンティーに強がりを溶いて酩酊
2024.08
- 未だ終わらない八月の話をしよう、あの夏の僕らの憧れについて語ろう
- 安らぎに人の貌を与えるとすれば、その笑い声はきっと紅茶を注ぐ音に似ている
- 大量生産された汎用の可能性にどれほどの値打ちがあるというの
- 否応なく、心の奥底に沈めた言葉にこそ無上の価値があるような気がして
- お前にすべてを賭けるから、俺に損はさせるなよ
- 其奴のせいで彼奴は狂って、まるで知性を失った目で、破綻の連鎖に指を絡める
- かけがえのない光を放つのに、夏が終わる頃にはどうせただの我楽多
- こんなおとぎ話を知っている?
- いつか夢の道連れとなり、透明の汀に砕ける貝の一欠片となろう
- 君の壊れやすさを知っていながら、いつまでも大切にできると思っていた
- 駄々の代償に、燐火に成りすまし、昏く落魄した幻世を照らし出す
- 薄様の頁をめくるような優しすぎる手付きで、夏が名残を惜しむだけ
- 目に視えないものの手触りを光と風で教えてあげる
- 僕らは互いの未来を予言するように、呪い呪われ、過去に君臨する
- ラムネ瓶の底から君を見ていた
- 不意打ちの光に堕ちてゆく、嗚呼、一斉に花ひらく
- 視線の先にあるべきものを誰もが期待するけれど、偶には大地を見つめたりする
- 夏の真ん中に歓びを集めて、どうしたって眩しいから、ひとおもいに咲いて
- 何処へ行くにも繋いでいた手さえ、すっかり思い出になってしまったせいで
2024.07
- 守ってくれてありがとう、今度はわたしが守る番
- 心の中で煮詰めたとっておきの秘密は、檸檬よりも苦くて、蜂蜜よりは甘くて
- ぼくの好きなものが何ひとつ欠けることなくまだ此処にあった頃
- 斯くして君の手はたおやかに僕の片目を覆い、憂き世を可視と不可視に等分した
- 焰を透かすほどの熱で永遠さえ爛熟する
- 記憶の端々に音を刻みつけるに申し分のない夜
- 水溶性の愛も破れかぶれ、罪滅ぼしの人魚掬い
- 琅々と弾け散る夏の裏側、線香花火が堕ちる音
- 暮れゆく金魚鉢のマティエール
- 人よりもほんの少し早く、この世界の真理に気がついてしまっただけ
- どうか永遠などに成り果ててくれるな
- 愛しむたびに此の爪先は溶けて、ついにわたしを人ならざるものたらしめる
- 夜に引っ掻かれて、太陽が香り立つ
- 涙を啄んで青く装った君は昨日より少しだけ大人っぽい
- 群青に揺れる風が、世界をほんの少しだけ鮮やかにする
- いつだって鍵は開いていて、飛ぶも留まるも己の心ひとつだった
- 遊び心の余熱で溶けて、夢より深い場所に逝く
- 飽和する熱、熔解する夜、つまりクレイジー・ロリィポップの悪意なき侵略
- 止め処なく流れる星は、終わり続ける夢のるつぼ
- 苦くはないけど甘くもなかった、混ざり合うのも楽じゃないよね
- この門をくぐる者は一切の絶望を捨てよ
- あらゆる不条理を蹴散らして、忌々しいほど夢みたい
- 掌で砕いた星灯りのための額装
- さあ、もはや御託は止して、本能赴くままに其れを愛そう
2024.06
- 雨後に溶けゆく那落の華はどんな香りをしているだろう
- 泥中の蓮、絶望の縁に佇み、希望の淵に咲く
- あの日の約束、間違ってなかったよ
- 朝一番の光に屈折するアントルメグラッセはいかが
- 愛されるべきだ、ドゥルセの残影のように
- 忘れなきゃならない記憶を抱きしめながら、失われた童話の続きが知りたかった
- 砂糖仕掛けの午睡の入口
- 深い睡りの奥の、淡い夢の狭間で、静かに花ひらく私たちの瞬き
- 記憶の幻影、泡沫の夢、目醒めの瞬間を待つうちに少しずつ忘れられてゆく
- 夥しく着飾ることで肥大を秘匿する
- 心乱されるほどではないけれど浮かぶ、ふと過るくらいには揺らぐ
- 泡沫と云うには手強く、其れでいてやはり儚い夢を見ていた
- 右手で植えた夢を左手で育み、両の手で摘み取って明日に捧げる
- 感情の発露、昨日までのわたしを幾重の愛に包まれた幼児に例える
- 群青の天蓋にまつろうビロウドの少し大袈裟な感じ
- 喪失を以て成り立つ薔薇色の夜が在る
- 複雑怪奇に見せかけた単純明快
- 持ち前のバランス感覚で曲芸じみた日々を逝く、面白おかしく生きようか
- 雲が始まり、雨の産まれるところ
- 儚いばかりではいられなかった日々も蕭々
- 覗き込めば廻転する深碧の雨垂れ
- 手向けられた秘密を花々に変換し、昨日結んだリボンを明日ほどく
- 名前も知らない似た者同士、眠らぬ夜の静寂が恋しい
2024.05
- 洗いたての太陽が色を取り戻すのと同じ速度で
- 接続不良の指先と、泣き声みたいな電子音
- どうせなら陸より空で泣きたくて、時には鳥を真似て翔び立つ
- 残りわずかを残さず楽しみ、如何に満足するかだけを考えている
- 君の体内に潜り込み、消えない記憶として留まりたい
- 夢や理想を集めて飾る、君が子供の頃に憧れたものの話を聞くのが好きだ
- 正しくなくとも、君に届かなくとも、常緑の愛、その傷を忘れないために
- 涙のあとの空は虹色、まだ見ぬ日々に拍手喝采
- 君が大人になるのをやめても、僕の躰は刻々と作り替えられてゆくので
- すっかり剥き出しになった核の部分をまるごとぜんぶ君にあげるよ
- たくさんのきっかけを見逃しながら、それでも僕らは林檎の種を蒔く
- 現実を塗りつぶすことを止め、理屈じゃなくて直感で、自在に生きるときが来た
- 何ひとつ特別なことなどない瑞々しい朝に、煌々ひかる橄欖石を甘噛み
- 淘汰され消え逝く定めの闇にさえ、死ぬまで恋する僕でありたい
- 退屈という名の安泰に耀きを穿つ無邪気な檸檬
- この人恋しさに似合いの名を探している
- 泪を識らない瞳の奥に花の香りを映して潤む
- もの憂いけれど、目醒めは近いねって、夢のどこかで揺れていた
- 息絶えてしまいそうなくらいの愁しさと、命永らえるのに充分なだけの幸いを
- 何ひとつ無駄じゃないことを信じて今日も懸命に嗤う
- 世界できっと此処にしかない光の手触りが好きなだけ
- ネオンを餌に闇をおびき寄せ、蜜に濡れて絶叫、毒を呑んで酔狂
- 楽園の名を冠した夜を舁き上げ、インソムニアは今宵も月を数える
- 快楽の抜け殻、欲望の消し炭、光彩の苗床、命の絞り滓、純真無垢の成れの果て
- 指の先まで熱を棲まわせ、丁寧に狂い果ててゆく、あるべき本当の姿だね
- 羽ばたきを予感させるのに揺るがない二律背反のようなもの
2024.04
- 不毛な生き物として滅びてしまえればそれでよかった
- 有史以前に滅んだ生き物のように、もはや形にならない想いの行く末を悔いるばかりだ
- 明滅する歴史を凝視するがらんどうの眼窩
- かつて、滅びゆく定めの吾々を最期まで慈しむと言ってくれた心優しき神がいた
- 失われたものに特有の気配だけを遺して時は過ぎて逝く
- 見え透いた本音とうららかな未練が重なる刹那、祈ることも忘れて、融けて蕩々
- 朝焼けに肌を晒して歌に痴れ、吐息混じりの夢を聴かせて
- こんな遠くまで来たよ、もっと遠くまで行こう
- 疑いなく、涙越しの世界は繊細で優美だ
- 気づかぬうちに溶けあって、ひとつになれたらきっと幸せ
- 演算で解き明かせるような、そんなに単純な世界じゃないんです
- コズミック・ノスタルジア、人類がまだ地球にイた頃ノ暮らシの再現ヲ試ムル
- 深夜に偶発するエラーはさながら現代のファンタジーだ
- 見様見真似の天地創造
- 君の眸に映らない我が身から、魂の不在を連想する
- 王冠代わりの蔕をはずして、ぼくが飾られるはずだった場所をあとにする
- もう子供ではないことの証に、徒らに撃った命への罪滅ぼしに
- 螺子巻きがきっかり十二回の刻を打ち、この手に落ちる春色の月
- 夜の静寂に咲う花あれ、一寸先も春は春
- いつまでも無くならない一粒、溶けるのを待ちかねて噛みしめるみたいに
- 生まれたくて必死のその色を、失敗だなんて言わせない
- 傷つきやすい唯一絶対の無邪気を、特別にやさしく包み、絡め、守ってあげる
- 何かを生みだそうとする正義を盾に、ただ硬い殻で己の身を守るばかりだ
- 君の大切なものを壊す僕のことを忘れないで
- 季節が終わろうとする頃、始まりばかり気にして、僕はほんの少し薄情になる
- 四月某日、やさしい夢を見た、春の幻想かな
2024.03
- 日常から落ちこぼれた光のようにごく当たり前に結び付きたい
- かつて置いていったものに置いてゆかれる、仕返しのように置き去りにする
- ひとつふたつときざはしを踏み、ひとえふたえに年輪を刻むように
- どんな色を吐き出して、何が咲くのかは今も秘密で
- 夢の奥深くまで追い掛けてきて、いつか交わした約束を果たしてよ
- 堅固な無意識による絶体絶命のオートマティスム
- 来るべきいつかに備えて煮詰める飴色の日々
- 今はただ昂然として明るく理知なものの到来を待つのだ
- 遠いいつか、たしかに繋がっていた僕らが再び交叉するとき
- いつの日か僕が思う存分泣くためのセピア
- 刻の進行とともに摩耗してゆく未来、降伏の準備は出来ている
- 欲張りゆえに望みが曖昧なだけ、揺るがせど苛烈、口にするのは嘘ばかり
- あの頃の君たちの悲愴な唄は、僕が未来につれてゆく
- 簡単に訪れてしまう明日と明後日の途方もない積み重ねが千年先の春に咲くまで
- 光と風が行ったり来たり、なんにもない所だね、平和以外のなにもない
- 行きずりのフォルトゥーナ、君ができるだけ美しく終わることを祈るよ
- 朽ち果てることのない灯りをあげる、美しい花じゃなくて悪いけど
- 烟る空が夜道を染め上げたあの日、いつか星座になろうと約束をした獣たち
- 見ていられないよ、綺麗に澄んでゆく君のこと、あまりにも眩しくて
- 昨日の覚悟が今日は酒によって揺らぎ、明日には花と散る、いざさらば
- 雨上がりの曇天をついばみ、少しずつ空の青を取り戻してゆく行為
- 窓のひとつひとつに幸せを埋め込んで、なるほどここでの暮らしも悪くはないね
- 秘すれば花なり、世界を変えるために、ただそれだけのために
- ねえ、どんなに周りの景色が変わったって、せめて私だけはいつまでも
2024.02
- 美しく連続する明日のため、今日がやさしい一日であるように
- かけがえのないものを全て捨てて、ありふれたやさしさがほしい日だってあるよ
- 溢れる緑の中、ぼくは異質で、なけなしの熱を騒がせながら明日も前を向く
- 思い出を切り刻んで拍手喝采、重たい心はまるでスティール
- 完璧ではない日々もできるだけ愛してやりたくて、そこかしこを星屑で飾るんだ
- 肥大する自意識、破綻した理想論、何も持たないくせに持っているふりをする
- 星を捕らえて贄とせよ
- どうしようもなくひび割れてしまった空から、真珠色に射す光のシャ・ラ・ラ
- いろいろな愛の在り方と、真実なるものの在り処
- ショートケーキの頂で煌めく苺になりたくて、棘を隠して華は隠さず
- 花びらの一々に取り憑いた、君が咲くに至るまでの物語を聞かせてよ
- 夜と見せかけていとも容易く薔薇々々、仕舞忘れの砂糖菓子
- 摘んだ指先に疵、君は花と呼ぶけれど
- 形を持たないところが記憶と似ていた
- 青いものといえば春であったり君であったり、空もまた然り
- 歪んでなお、心を惹きつける何かがあった
- 恋をした夜に、愛を知るように
- 季節が新しくなるのを待ちわびて、焦燥
- 恋しい君を愛するよりも、君への恋を愛したい
- あの子が好きそうなキャンディの包み紙
- 尽くすべき言葉は知っているのに、伝えたいこと、ずっと伝えられない
2024.01
- いつかまた、眠れる少女のつもりで禁じられた遊びをしよう
- 深い呼吸で体を温めながら、胎内に色彩を蓄えつつあるまだ生まれない卵です
- 黒々立ち昇る夜を咬みころし、修羅を燻らす、あの子がほしい
- 幸いをひとつふたつと拾い集める楽土からの帰り路
- 臆病者の子守唄、仕合せの縁取りをからからと廻るよ
- いよいよ往来の賑わえば、雑と紛れて、得体のしれない僕でいられる
- まじめな温度、遊びの予感、お気持ちひとつで毒もまぼろし
- 悲しみと喜びが、同じ数だけ産まれては消える世界
- よそゆきの横顔、ひとひらの春風
- 秘蔵の名香みたいに愛されて、君の首筋で香りたい
- 酸いと甘いのその先で、大人になりすました顔で、君の思い出に香る春より
- 君の肌に執着する光と闇の泪
- 力強い葉脈と、面影みたいな陽光、簡単に醒めてしまう夢なんかじゃなかった
- 夜よりも少し先、わずかに朝の手前、君が見つけてくれるのを待っている
- 同調する体のリズム、共鳴する命のテンポ
- 結晶した記憶は、もはや手遅れの音を奏でながら眩むほど美しく崩壊するのみ
- 美しいと称えられたい自分をどうしても認めたくなかったあの頃
- 酔い心地で再起動する日曜日、今夜の気分はなんだかあの夜に似ている
- デバイスの中枢で、記憶を揺るがす在りし日々の残像
- 嗚呼、未だ僕は、神を真似てひらめきに討ち果てる全能の少年なのだ
- いつだって痛々しいほど本気な君の童心と純真に万歳
- たとえ耳を塞いだって、鼓膜のすぐ裏で欲や情がうるさいくらい脈を打つんだ
- 流行り廃りはただのノイズだ、抑圧された本音のボリュームを最大にして騒げ!
- 光を厭い夜に息衝くものたちの柩
- わたしの中に眠っていた変化を尊ぶ気持ち、今なお微睡んでいる不変を願う心
- 散り散りの弱虫たちを誘き寄せ、わざわざ人型に押し込める必要のない夜
- 呆れるほど間違いながら、それでも僕は精一杯の矜持で「イエス」と言うよ
- 耐えることと忍ぶことを知っている、百花の魁、春遠からじ
- 命とおなじ色をしているあれを君は孤独と名づけ、水を与える、愛で囚える
- 手を合わせる気持ちはいつの日も同じ
2023.12
- 今宵、トランクいっぱいの思い出とともにこの部屋を後にする
- 永遠をゆく足取り、日々を綴る手つき、苦もなく今日から明日へと渡る
- できることなら、ひとつでも多くの傷口を塞ぎたかった
- 情動の発露であって、主張ではなく、言うなればただの発作である
- 如何にも世に幸いを知らしめる千のひかりをただ美しく形容してみたかったのだ
- 生命のレシピ、寄る辺なき旅路、フラスコの中の宇宙、雲をも掴むような禁忌
- この北風が止む頃、春を届けにゆくから待ってて
- いついかなる時も無垢な君たちのために、聖しこの夜を今ここに宣言する
- 青空が雲の切れ間から会いたいと叫ぶように
- 夜間飛行、雲の果てにて花を狩る
- 死にたがりの君には不届きの罰として千年先の約束を贈る
- 永遠の命だなんてありふれた嘘で僕のことを油断させた罪
- 冬の夜は長いから、モヘアみたいにふわふわに、吐き出す言葉の熱でくるんで
- 君が灯した火が爆ぜる、少し暮れた香りに泣いてしまいそうなコンフォルタ
- 針のない時計とガジェットの持ち腐れ、賢く生きるのも億劫だ
- この身に過ぎたる幸いを赦したまえ
- 美しさの周回軌道を行ったり来たり、未だ見ぬ昨日に至る道
- 蜂蜜色の想い出を燈すとき、其の行く末に宿るもの
- 蒼ざめた花を水精に喩えて、ついに囚えることのできなかった冬の尖
- 目眩に似た眠りの底に在って、善でも悪でも無いもの
- 指先から透きとおり、不自由な微熱を孕むように
- 澄んだ空を慕うようにあたたかく灯る冬だった
- 空に花、海に月、やわらかな躰を満たす濃くて甘い水の噺
- サテンに包んで可能性を贈るよ、君が少しも信じようとしない薔薇色の未来より
- 因果を溶かす魔法みたい、ほらね、ミルキーグリーンに盈ちる空
- あまりに特別、それでいて沈黙するにふさわしい夜
- いよいよ極まりゆく季節の頂きに、数多の光と唯一無二の遊び心を飾る
2023.11
- ゆたにたゆたに浮かれゆらゆら
- 明るい道でも間違えることはあるから、迷える僕らのためのルクス
- 何もかも、いつまでも、私のものにしたかった、愛と執着と紙一重のディザイア
- 都会の真ん中がいい、世界の端っこでいい、海の底でも構わない、君に逢いたい
- 恒常的な慶びであり、未来に対する飽くなき挑戦である
- できるだけ透明で、限りなく鮮明に
- 微量の覚悟で、灰色を極彩色に塗り替える程度の革命
- 君の心を侵略する愛しきハニー・マリーの棋譜
- 思い描いたとおり、ちょうどいいサイズの愛と、少し大きめのプティフール
- 早く大人になりたかったわたしは、いつの間にかちゃんと大人だった
- 可愛いっていうのはこういうことだし、花よりお砂糖、そういうことでしょ
- 此処に居るってことを強く叫ばずには生きていけないみたいだね
- 酸素を求めて闇雲に深海を目指す夢を見た
- 暮れた光が零れて落ちて、咲くのも散るのも星に似ていた
- 渓をせせらぐひたむきな錦が夜を灼く
- 少しずつ淋しくなる季節をあたたかく包みこむプロゼイックな幸福について
- 翠の焔が高揚する此処より先は秋の領分である
- 脈絡のない夢が不意に流俗と交錯するとき、桃源郷の顔をした奈落が顕れる
- 洗いざらしの白い空に、希望を持てあます雨上がり
- 揮発するアウロラ、水溶性のペスカ、寂しがりなポセイドンは青い花の夢を見る
- 落葉の下のたからもの、蜂蜜色したヴィナスのまばたき
- 不眠症のカンテラを慰めるため、星を拾いにゆくのです
- かつて世界が望んだとおりに、少しずつ緑を取り戻してゆく
- 眠るのが惜しい夜の傍らに、カラメリゼした林檎と紅茶のアロマ
2023.10
- 今宵ばかりは思いっきり悪く、とびっきり甘く!
- 日々の記録の切れ端を紡ぐと久遠になるように
- 実りの裏側で、ひらり、剥がれ落ちてゆく心の切れ端
- 「さよなら」と「またね」を束ねて堕ちてゆく、色を失くした花の手触り
- 空に円やかな秋の趣き、真綿のような月灯り
- 誘うものや惑わすものを蹴散らしながら、ギリギリの正気で生きていく
- 自分の正しさを信じるには、烈々たる覚悟と自己愛が必要なのだ
- 叶わない夢が怖いから明日を嗤う、君は嘆きを燃やす、僕は命を焦がす
- 今日は昨日より不安定、過去は未来より不透明
- 傷口に生クリーム、ほろ苦い嘘、君と食べるデリスショコラは不誠実な味がする
- 愛より出でて愛より尊し、なりふり構わず君が好き
- たまにはケーキから飛び出して、とろけたい子はこの指とまれ
- 鎮魂の魔女は恥知らず、最愛の魂を弔うために、見知らぬジャックと今宵も踊る
- 白黒つけるのが難しい日のキアロスクーロ
- 甘いベリーやチョコレートでは笑えなくなってしまった君に赤いダイキリを贈る
- 束ねられて誰かのものになりたい君と、君のそばに寄り添う群生で構わない僕
- 甘いというより淡く、許されているよりずっと控えめ
- 恋は恋のまま、愛は愛なりに、中々どうして甘酸っぱい
- 自分史上、最高の自分であるために、お願い聴かせて、君のメロディ
- アインザムカイトの森で光の砕ける音がした
- アドレナリン爆発させてド派手なスプラッシュ、手遅れになる前に!
- 君の言う意味はわかるよ、わかるけど認めたくはないな
- 永遠なんて白々しくて、けれど何気ない「また明日」なら信じられる気がした
- 優しさによって命を落とすようなことのない世界であれ
- 偶然と心を交わし、必然に身を委ねる
- 誰よりも強い命だからきっと大丈夫
- 実りの仕掛けや虚ろの仕組み、せめてそれくらいは紐解いておきたくて
- 己の美学を嘯きながら、何処にも居ない誰かの視線がいつだって怖かった
- ぼくらが再び出逢ういつかのために、今日此処で黄昏の扉を開く
- 無知より至る災いであり、禍の只中に生まれた無垢である
2023.09
- 属したいところへ属す自由
- 丹念に重ねた日々がその胎を満たし、遂に真円を成す夜
- 大切にしたい日々だけを切り抜いて創る第八芸術の夕べ
- 懐かしさと新しさが旁魄する季節が幕を開ける
- 涙に弱った目に映る、世界はまるでやさしい嘘のようだ
- 勝手に始まってしまった物語、終わりよければ全てよし
- 感情の仕組みもろくに知らない、これじゃ少しも気持ちよくなれない
- 絶対のレゾンデートル、絶大なアイデンティティ、何もかもに憧れていた
- まだ幼かった君の未来予知、今も答え合わせの途中だよ
- ハロー、その一言で繋がるふたりの世界
- できるだけ甘く、柔らかく、君の幸いをどんな風に願えばいいんだろう
- この命の終わりに、美しく輝く日のために(ただそれだけのために!)
- 誰も立ち入ることのできない楽園の最奥、奈落の焱が生い茂る原罪の獣道
- 青白い夜に胸のうちで呼びかけるアロー
- ひるがえる波の唸りは幾つもの想いが重なりあってきしむのに似ている
- 天命は苛烈であるほど心地よい、愛の原液、無希釈の毒
- ありふれた音と言葉に記憶がすっかり染まる頃、その過ちを知るのだろう
- 残照の余韻を湛える寂しい光
- 輪郭も捉えがたい畏れの正体を見極めないうちは、多分ずっと明日が恐い
- 誰かのためだと言いながら、言い訳ばかりで生きていた
- 何もかも正反対な者同士がひとつになれる夜
2023.08
- 永い息抜きの終わりを華々しく祀り上げるその花が秋を呼ぶ
- 君は君自身を満足させることで少しずつ蜜を蓄える
- 不正解だとわかっていても、信じたいものだけ信じてた
- それでもぼくは語るよ、誰かがとうの昔に詠った感情の遺存体に過ぎずとも
- 二千二十三年後の偶像崇拝
- 今は誰も知らない文明、永劫の沈黙、雄弁なエニグマと、場違いなわたしたち
- 愛憎の渦巻く冷静と情熱、ひとの在り方について話そうか
- 愛しのレディ・バード、君を取り巻く全てに幸あれ
- そうするほうがきっと楽しいって君が言うから
- 盛夏に傷ついて爛熟も終盤、この上どうなると云うのでしょう
- 氷結した夜が躰の奥深くに沈む真夏のリンカーネイション
- どいつもこいつも、意味のないものを価値あるように魅せるのが上手いな
- 天上のキャンディ・フロス、出来たての雲にハグをして
- 誰かの幸せを祈ったり、ときに不幸せであることを願ったり
- 簡単に暮れてしまう世界でもよければ、光のもとに引きずり出してあげる
- ソーダ水の泡が消えても、ビー玉に閉じ込めたいつかの夏を忘れない
- 空回りに遠廻り、それでも一途に未来ばかりを見据えるその姿が勇気をくれる
- 君と奏でる真夏の品格
- 今宵、幾重に轟く夏の気配が、大きな涛となって睡れる熱を喚び起こす
- 脈打つ鼓動、燃える魂の打音、心の火を駆り、いざ参る
- 理想を侵食し、侵略する、寄せては返す波に似ていた
- 夏が奪った命の数々、息を潜めて身を隠す弱虫たちの悪あがき
- 海と太陽が交わるこんなに明るい場所で、難しい言葉なんていらなかった
2023.07
- 今宵限りの相思相愛
- 降りしきる花に奇跡を錯覚しながら、こんなときだけ人が恋しい
- 星や石に宿る光に、意味や兆しを見出しながら、弱い心で生きてゆく
- 終わりをきちんと知ってさえいれば、悲劇であっても覚悟が出来るから
- ルールを知らない盤上遊戯、どうやらわたしが劣勢らしい
- 己の選択を疑わないことがその人の強さでした
- 秒針よりもずっとリアルに時の流れを伝える命の気配
- 秩序と混沌の先に、見透せずにいた未来が見えてくる
- 過ぎた時は戻らなくとも、新しく刻む自由があった
- 見ず知らずの思想や信仰に裏付けられた言葉よりも、君自身の声を聞きたい
- 朝、水が鳴く音に誘われ、躰の奥に生まれたばかりの熱がゆらり游ぎはじめる
- 未だ己の価値を知らない煌々したものたちの分類学
- 愛の果てに朽ちるなど、誰が望んだわけでなし
- 触れれば冷たく、凍るほど熱く、灼かれる刻を待つ星のようなものでした
- 幾度となく繰り返されるどこか似た夜の、この空だけは特別に懐かしいと思う
- 此処にしかないもののことを考えていた、空を目指す君を引き留めたくて
- 呼吸さえ整えていれば君におやすみが言える、ここまで来ればあとは一人で大丈夫
- 手あたり次第に明かりを灯す、君が二度と暗いところで迷うことのないように
- 君が教えてくれたやり方で生きている
- 小さな衝撃が乱反射を繰り返し、轟くばかりに絢爛、そんな日々だった
- 空が白んでゆくのを見ていた、今日が君に優しいことを願っているよ
- 膨らみつづける気がかりを誤魔化すみたいな過剰装飾
- 浮かび上がるみたいに恋、まだ手の届くうちに約束をしようね
- 足りない刺激、弾ける世界、ポップ・ロックスと和解せよ
- 脅かされる自己を装飾しながら、いつだって振り出しに戻る準備は出来ている
- ハッピーエンドには続きがあって、お楽しみはここからです
2023.06
- 破綻を代償に、美と引き換えに
- 剥落した欠片なのに、花と偽れば美しく光るから
- やさしい神話として生まれ、時に滅び、やがて鳥となり、いつか君になる
- ありったけの感情に折り合いをつけながら、共に征く覚悟はできていた
- やさしさは、両腕では抱えきれない大きさを持て余すくらいが丁度いい
- 華に憧れ、香りのない躰をディオールで仕上げるコルサージュ
- 傷つきたがりの心に柔らかく触れるもの
- 記憶の片端をリボンで括り、知り合う前の君に花を贈りたい
- 名前のない星にも成すべきことはあって、青の深いところで今日も惑う
- ひなたの眩さに長き日のくずれる、思わせぶりな目をして通りすぎてゆく
- 詠み人知らずの文明が生い茂る
- ぼくの髪に絡みつく不器用な蔦は、君の筆跡を模して、ほろほろと滅んでゆく
- 誰かを鎮めるため、長い祈りとともに焚べられた清冽なる青である
- 失われゆくものへの追想による形而上学的不安の臨界、斯くして死に至るまで
- ゆくりなく緑色に透ける上等の光がレースのように空気を揺らしたので
- 朽ちることは疎か、咲くことさえも制御不能で、どうにもこうにも誇らしいね
- 愛の中枢から髄を取り出し、今は亡き過去を癒やすのだ
- 悪趣味なほどしめやかな夜の目前
- 緋色の縁を結わえるように、さらば、更々、絢の絲
- 清風高節、凛々と澄み、玲々と鳴る
- どうせ恥知らずの心、薄明かりを帯びた夜をほどいてゆく
- 柔らかくて傷つきやすい生き物のミメティスム
- 薄い硝子の空の果てから、至ってやさしい雨の切れ端、君の足音が聴こえる
- 昨日の夢も明日の雨も今日の彩り
- 忘れかけていた秘め事が、思いがけない場所で人知れず潤むように
- 古い細胞が新たになる、その刺激だけは価値だった
- 現実はどこか遠くて、非日常が当たり前、金色の夢を見てしまう
2023.05
- 哀楽の全てをひとまず投げ出し、君は無垢であれ
- 其れでも満ち足りていたんだよ、傍に君が居なくとも
- その光に触れたときの気持ちを微熱と名付けて、失わないように温めておく
- なにが嘘でどれが本当やらわからなくなって、君が何度も問いただすせいで
- 黄金の瀬戸際、白銀の淵、人の生きる世はまだ青い優曇華の香り
- 知る必要のなかった定理のせいで、世界はますます鮮やかに君の腹を満たす
- あらゆる知と血で研き究めた、これがわたしの総てです
- 遊び心満載の高品質なフィクションは、退屈なリアルよりずっと本物じみていた
- なにかが上手くいかない低迷の折、幸せの基準値を変えて挑むという覚悟
- わたしたちの幸せは良くも悪くも運任せ
- わずかな潤いも渇きもひとまとめに交感するうち、まるで未熟な果実のようで
- 海流に運ばれる漂流物が憩い、やがてふたたび旅へ出るように
- 君の不在を証明する洛中洛外図
- 浮かされたような、蝕まれるような、危なっかしい夜だった
- 私はなんでこんなに惨めなのだろう、空想はなんて自由で美しいのだろう
- 幸せになりたい朝にうってつけ
- 永い刻をかけて築き上げた虚無さえ、今や記憶に果てる砂の城
- 伝えたいことなんてなかったけれど、書くことで確かに救われていたあの日々
- 奇跡なんかどこにもないよ、あるのはいつもどおりの僕らとほんの少しの幸福感
- 糖度ゼロの期待で自分を追い詰める時代は終わった
- 不揃いなわたしたちは、自分に似たひと粒を探したりなんかして
- 大人のふりがなんの役にも立たないってこと、今はまだ知りたくないんだよ
- それはさながら寒色と暖色の修羅場
- 日々を生きることよりも、溢れ出す想像力が苦しかった
- 過去と未来が循環する音を聴きながら、深い呼吸で今日を清めてゆく
2023.04
- 選び方なんて忘れてしまった、甘いものならなんでもよかった
- 真摯とか不埒とかその是非は知らないけれど、ただ息をしていたいだけ
- 青い惑星の平和、それひとつじゃ満足できない僕でごめん
- やさしい香りで心を奪い、不平等に与えられる自由を束縛と呼ぶ
- それだから凄まじさが際立つのだと、賢い君が知らぬわけはないのだ
- 切ない気持ちは未だそのまま、不在の誰かと語り合う
- 君が当たり前の顔して吐き捨てる世界の真実は、悪い大人の嘘みたいに聞こえる
- 君は君の無垢を大切に守り抜き、得体の知れぬ夢をずぅっと追い続ける人であれ
- 見つけたくないから探さなかった、身体は自由でも心が囚われていた
- 白いドレスはその清らかさ故に、君を制約する檻のようであり、枷のようであり
- 乾杯を待ちかねて酔い心地、フラストレーションが弾け散る
- フルーツによる自由と多様性のメタファー
- 生きることへの熱情を世に知らしめる、まばゆいほど強烈な命の主張
- 希望を吸い込み祈りを吐き出す、そんな風に息をしていた
- 歯車が鼓動し、蒸気機関の呼吸が轟く機構都市デウス・エクス・マキナ
- 永遠を生きるとは永遠に眠ること
- 溶け合い、混ざり合い、果てはひとつの秩序になるということ
- 偶然に期待するなら未だしも、奇跡を待つようになってはお終いだ
- 空に浮かぶすべての星たちが、いついかなる時もやさしい夢を見れますように
- 風は春色、蜂蜜の香りがする緑のテアトル
- 新しい季節を告げた、君はまるで花のようだ
- 稀有であることは慈悲であり、美しさによる加虐であった
- 色ばかり鮮やかな匿名希望の夜を漂う
- 真実を知っても知らなくても君は傷つく、だから守る、と見せかけて縛る
- 溶けあわさってゆく君の気まぐれに游びたい
- 忘れたい気持ちを抱えながら、忘れられないことに救われる夜もある
- はじまりにひとつの卵が在った、迂闊な神が此れを損ない、森羅万象が産まれた
- 季節や時事への拘りを溶かしてゆく、今日は好きなことだけするといいよ
- なにかが始まる予感に満ちた星々のアパレイユ
2023.03
- 嘆いてどうなる、憂えたところで春は散る
- 何にも溶けることがないから絶望であり、混ざることがないから希望なのだ
- 夜空にしたたる星影のような未熟と爛熟の密約
- 光がもたらすその熱を忘れられるはずなんてないのに
- 君が思うほど無謀な話じゃないよ
- 大人になったつもりでも、まだ僕らはこんなに遊べる
- 太陽が甘くて美味しい季節だね、緑も赤もとても無邪気だ
- 生から死に至るまでの日常を少しだけ金色に輝かせるために
- 誰かのあたたかい手が作り出した幸いは、僕が知らない味をしていた
- 強いものを装えば怖いことなんてひとつもなかったあの頃
- 滑るように入れ替わる、造り物の朝と夜、未来、現在、過去、未来
- わたしが踊るべき舞台は誰かの手の上なんかじゃないのです
- 道化の夜は長く、短く、今宵もどうぞ僕を笑って、もう誰も泣かないで
- ぜんまい仕掛けの躰が踊るのをやめるとき、なお鼓動を刻みつづける歯車で在れ
- やわらかい光に甘やかされて、伝えたいことがうまく言葉にならない
- 春より出づる追憶を手の届かない場所に閉じ込める、なんと完璧なのでしょう
- いつか今日を振り返って、まだまだ僕も青かったって、夢を語るみたいに笑って
- 今、君と同じ匂いのする夜を凌いで、誰も知らない春を待つ
- 久しく花は散るもの、等しく人は去るもの
- 儚いものたちにとって、沈黙ほどの贅沢はないので
- きっとこれが最初で最後のはじまりなのだ
- 犠牲を美徳とせず、未だ見ぬ地獄に白熱をする
- 夜には夜の秘密があって、僕らはこっそり其れを味わう
- 根も葉もない花々の内緒話
- はじまりは偽善でも君のおかげで咲いた花だよ
- 宇宙航路
- 綺麗なものを掴まえて、金色の日々にゆっくりと溶いてみて
- 何かあやういものを閉じ込めて、ふとした瞬間それが透ける、ゆえに君は美しい
- 良いものも悪いものも今は封じる、此れを必要とする夜がいつか来る
2023.02
- 記憶喪失の種子に風と水が寄り添うだろう、ぼくが溶けた土に君が咲くだろう
- 浅瀬の色をして天と地が迫る、正しい距離感で世界はわたしを憂える
- 窓ばかり広い部屋で、世界を見せてあげるなんて希望みたいなことを云う
- 転じて白からやがて青、純度100%の空
- 花を咲かせ星を撒き散らすあれはどうやら神様の気配
- 降らない雨を凌ごうとして一歩を踏み出せない日もあった
- 底知れぬひだまりのミザナビーム
- どこにも無いし誰でもない、いつかの何かに心を焦がす
- 何もかもが慕わしく思える一瞬よ、この指とまれ
- 期待と失望を繰り返す机上の空論
- わたしが慈しむことのできるものの中に、君が含まれることを誇らしいと思う
- 瞬きのひとつひとつに夢がちらつく、だからわたしは君を赦すのだ
- 華麗のみにて内容空疎、君にとっては飽くまで虚構でありたい
- いつかのわたしが望んだように、君の願いが和らぐ前に
- 愛を言い訳にすれば何をしたって許されると思っていた
- たとえば今夜、幸せを染み込ませたジェノワーズのように君のお皿の上で踊る
- 理屈じゃないと解っていても、学べば答えが見つかる気がして
- 独りよがりのラヴ・ポーション
- 自分が自分らしく在るために、愛と情に捧げるビタースイート・オランジェット
- 言葉にしないと届かないから、出力最大で告げるヘヴィ・ベリー・ショコラ
- 惹かれる気持ちは心に秘めて、クールを装うミンティ・ミント・チョコレート
- 愛別離苦の明らかである日々が、せめて良い香りで充たされますように
- 凪いだ恋にさえ溺れるのなら、大荒れの愛にこそ飛び込むべきだ
2023.01
- 一度は諦めかけた僕なのに、見捨てず咲いた君は凄いね
- 高く高く昇りつめていくみたいな、強烈な自己愛が重要なんだ
- 君がくれる拍手で煌く熱情
- 今夜のぼくは魔法が使えない、代わりに歌うよ、届きますように
- もはや言葉は役目を終えて、誰かの心に響くのをあとは待つだけ
- 神秘の夜、祝福の朝、自転だの公転だのとんでもないファンタジーだ
- 0と1が織り成す世界
- どうか其の瞬きが、等しく与えられる祝福でありますように
- ただ心のうちで静かに祈ることが、誰も傷つけずに自らを救う唯一つの術でした
- 光と熱をもたらす百年に一度の出来事
- さようならを知らない僕らの群像劇
- 過ぎし日々を想い泣く、泪を糧に明日を往く、是を以て春と為す
- 幾つもの思い出と同じ数だけの忘却を優しく折り重ねてゆくということ
- 言葉にはできないし形にもならない、どうやら此処は楽しんだもの勝ちの世界!
- 同じ曲ばかりいつまで繰り返すの、新しい歌を歌おう
- 君の実存を問いかける電脳都市シャングリ・ラ
- 今や神話として語られる其れが実在した痕跡を、記し伝える電脳植物園
- 描画途上 – 想像するのがヒトの性なら、創造するのが僕の役目だ
- 創られた情景だと知っていた、だって美しすぎるから
- 何もかもすっかり凍りついてしまう前に、僕は僕を閉じ込めようと思ったのだ
- 多分それは毒だったけれど、どんな砂糖より甘くて優しい香りがしたんだ
- あらゆるものに宿り、幾つもの夜を越えたとしても、帰る場所は多分変わらない
- 今を閉じ込めるために、琥珀が永遠を抱くように
- まろやかに融け合う夕暮れが香るとして
- ジャムの代わりにひとすくいの夢心地、君にとって美味であるなら良いのです
- パウダーシュガーにクレーム・ド・カカオ、冬には冬のルールがあるのよ
- 善行も蛮行も人に見せるものに非ず
- そうして思い出の淵に立つ僕は、君を忘れるためならば何だってできるよ
- 雪夜の月光、酔い心地に紅く染まる君を肴に花も咲くだろう
- 新しい時代を告げる誇り高きカメリア
2022.12
- 風に似た稜線に、キンと澄んで跳ねかえる
- 高みを目指して我武者羅
- 降りつもるお砂糖の真ん中、シロップ漬けのチェリー
- 貴方のおかげで今の喜怒哀楽があるのです
- 冷たいばかりの季節じゃなくて、触れればふわりと和らぐようで
- 枕元に願い事をひとつ、いつまでも幸せでいようね
- たしかに愛されていた遠い朝の話
- どうしたって幸せになるほかない今日のわたしたち!
- 生きとし生けるものの目をやさしく閉ざす白き御手
- 睫毛にひっかかる氷の欠片が、体温で溶けて涙に変わる夜
- 特別な名前をもたない当たり前の日々を、果たして君はなんと呼ぶ?
- 音を立てずに散ってゆく、未来に恋する冬のエートス
- 歓びを統べるメレンゲドール
- この透明で冷々たる空の中で息をする
- 等しく分け与えられた夜が僕らにとっての幸いであるので
- 今はもう記憶の彼方、けれどきっとこの躰がいつまでも覚えている
- 否応なく、色々なものが少しずつ淋しくなってゆく季節だからこそ
- 月影に金を縫い込めて魅せてよ
- 淡く柔らかくふつつかな堕落
- 実りを持て余し、ゆるやかに老いていくことが当たり前になる前に
- 明日を諦めることなく再生の可能性を探る日々
- 会えないひとになるだけの話で、さよなら以外に贈る言葉なんて無かった
- 太陽の色を拾い集める、大切なものが増えてゆく
- 肉体の蠕動を伴う生命維持活動を厭い、植物に憧れた君の成れの果て
- 羽みたいなもので装うだけで、未熟な僕らも天使になれる
- 潤うのは涙に濡れる水蜜桃の頬ばかり
- 正しさについて考えていたよ、今更ながらなんて清らかな夜だ
- いつか君に正されることを祈る自由があるので、私はまだ安心して生きてゆけるのだ
- クリームに仕込んだジンジャーの香りが、眠れる冬を揺り起こす
- 冬は厳かなスパイスの季節
2022.11
- いつか僕たち、出せなかった勇気の話をしよう
- 明日の我が身と引き換えに世界から忘れられてゆく
- 宇宙の果てから幾億の時を経て届く光と、すぐ目の前にいる君に届かない想い
- 何度でも新しくなるために、たった数秒のことだけれどそれだけで完璧だった
- 少しずつ崩れてゆく思い出の輪郭を、成す術もなく眺めていた
- あの日、僕らが憧れた宇宙の一番深いところ
- 夜が歪む前、誰の手にも届かない枯生
- なのでわたしは空想、幻想、理想を重ねて、不可触の繭を編み上げる
- 何人たりとも飢えて果てることのないように
- 其れは寓話の本質とも云うべきフォビア
- 柚子香る、実りの秋の金色御膳
- いま当たり前に棄ててしまうそれは、あの頃手に入らなかった小さな憧れ
- 光の中でしか生きられないという錯覚
- 光ごと溶けだして滲む、自分の美しさを知らぬまま揺れる
- 日々の小さな退屈で気持ちよくなることだって出来るよ
- 途切れる会話さえ心地のよい小春日和
- 東の街に陽が沈む頃
- 葡萄酒の底に沈澱するグレイス
- 内緒でいただく秋色の陽射しは、ゴールデンシロップより甘いので
- 身の程知らずを道連れにして、失せ物探しの旅をしている
- 華に昏れる千年王国
- ほどけたリボンを結び直して、モノクロームでそっと目隠し
- 揺蕩う百年の残り香
- 夢であれかし、幽玄の明くる秋
2022.10
- きっと今夜は上手に眠れない
- ぱちぱち弾けるスピリッツのお祭り騒ぎ
- うすい唇に赤をのせたら、少女で在るのはおしまいだ
- 面白きこともなき世の道化の戯れ
- 其れは孵化を待つ声であったり、風化してゆく歌であったり
- アポトーシスの果て、シャーレの底で小さな宇宙を育むように
- 時計を壊して、この一瞬が永遠であるように
- 酸素欠乏と相互排除による日常の中の虚無、そして純度100%の感傷
- 迷子になることを望んだ日もあったでしょ?
- こんな風に枯れてゆく、今を憂い、明日を偲び、生まれたあの日の朝を思う
- 常闇よりも雄弁に孤独を語る灯の欠片
- 思いをくゆらせて、時折掻き交ぜて、ブランデーみたく澄んだ香りを放つまで
- キャンディーポットから出られない
- 曰く、世界から安全な距離を取り、幼心を守るための聖域
- 五臓六腑の脈打つ感覚、酩酊を理由に言えないことも言える気がした
- 砂糖仕掛けの自鳴琴
- カルーセルは永劫を征く
- コットンキャンディ・ホリック
- 瞬きとともに失われてゆく月の切れ味
- 花に嵐の辻褄合わせ
- ひたむきな試行錯誤が君を君たらしめる
- 君の顔はもう思い出せないけれど、さようならの後味はまだ憶えているよ
- いつまでも続くことのように感じていた然るべき夜
- 玲々たる幻燈の庭園
- ジャック・オ・ランタンは食べざかり
- 会えない時間と距離を駆使して、君の愛を確かめるいたずら
- 恵み深い自意識と凶悪な無意識
- 常識を疑いもせず、異端の何たるかさえ知らないくせに!
- 安直な連想と単純な発想、それだけで壊せる檻ならよかった
- 摩訶不思議な夢幻劇[フェリー]の幕開け
- 千年越しの約束よりも大切に守らなくちゃならないの
2022.09
- 一瞬はやがて永遠を帯びて二度とまみえぬものとなる
- 当たり前に似て稀有な命の反復
- 何処からか漂う、冷たくてあたたかい冴えた秋の香り
- 食べちゃいたいくらい君が好き
- それは胸を焦がす絶対零度の火
- それほど多くは求めてないけど、無欲といえば嘘になる
- ほんの少しの休憩に没頭してしまう季節
- 逝ってしまった夏の名残りに、終わりかけの命を喰べる
- 遠い異国の朝、君がついた溜息が、対流圏に渦巻く熱帯性低気圧となり、いつか私に雨粒を叩きつける台風n号と呼ばれる
- 明日咲く花を今日摘んで、少しずつ何かを失くしていくように
- 咲きすすむ季節は、淋しがりを誤魔化すように花で着飾る
- 悠い記憶の奥に搖らぐ、君たちが未だ夢見がちな少女だった頃
- 真実は浮世を泳ぐ一匹の朱い魚のようで
- この燈火は移ろう季節のための道しるべ
- 絶唱、此れより先、一歩も踏み入るべからず
- 無造作に撃ち込まれた弾丸みたいに、ハートに風穴、愛の一撃
- いとせめて懐かしい、未だ逢う前の誰かが歌う聴いたことのない唄のこと
- 遠いから惹かれるのだろう、今は昔のお伽噺
- 月待ちに、咲けや酒やでもう一献
- 散りばめられた嘘の中から、星を探しだす遊びに夢中なんだ
- 熱帯夜に点滅する君のバイタルがまるで誰かの忘れ物みたいで
- 非凡になりきれない僕らは常緑の雑音の中で今日を看取るのだ
- 力を込めないシルクのようにするすると流れてゆく光のレーゾンデートル
- 大切なものを選ぶ覚悟と、選ばれなかった想い出について
- ユーモアの果てのでたらめな世界
- 心地よいものとそうでないものが雑多に組み合わさることで形を成す夢を「日常」と呼ぶ
- 変わらない君と変われないわたしのカノン
2022.08
- 朝には忘れてしまう別れのように、梦にまぼろし、花のいたずら
- 夢だと思って許してねって、君が囁いた夏の夜
- きっと体に悪いと知りながら、淋しさを誤魔化すには必要な毒だった
- 刹那主義の蒼いネオンだけが正しい夜遊びってものをわかってる
- 君の一番になりたいと願うケーキのてっぺんの苺の気持ち
- ちょっとだけ悪いことがしたい夜にうってつけのジュレ
- 君の望みをひとつだけ叶えてくれる特別なクーベルチュール
- 金色に蕩ける午后のフレジエ
- 夏の水底から、打ち上がる星を見ていた
- 長い夜の名残りの風は、未だこの街の熱を知らない
- 昏い空の奥に華々しく爆発する刹那、花は散るもの、人は去るもの
- 宴もたけなわ、浮世の苦楽も煙に巻く酔狂
- 手を繋ぐかわりに小指を結び、指切りげんまん、また逢う日まで
- 甘酸っぱく誇張された夏のフラッシュ
- 日暮らしの雨音が心地よく重なり合い優しさの面紗となってわたしの今日を覆う
- 鳴りやまない陽射しのこと、ずっと君に伝えたかったもの
- 罪には罰を、愛には毒を、きみの体はなんだか甘いものでできている
- 痛みよりも歓びに近く、愛には及ばないが快さと似ている
- ありきたりな夜と、取り返しのつかない朝
- シュガーダストがお知らせする15時のヴァニラ
- 楽園の回転扉の向こう側
- 熱っぽい夜の如何わしきカラフル
- 夢想家たちの睡眠実験室
- 花を溶いた夏の遊色
- 目を瞑っていても確かなくらい、光を封じた夏の水彩
- 蒼と紅の裏腹は、ひとの弱さであり強さであり美醜である
2022.07
- 目醒めるまでの束の間、ヒュプノスの夢占い
- いつか見た夢の続きに逢いたくて、君に秘密で夜を育む
- 波にくだける僕と私の黎明
- 君の少女趣味はどうかするとただの悪趣味で、だからぼくは君が好きだよ
- 実はすべて幻想で、本当のことなんてなくて、重くて、淡くて、だから幸せ
- 有望で無謀な子どもたちのための秩序
- 今日もわたしは誰かの餌食、覚悟を決めたら神様にお祈り
- 腐蝕する地獄変
- 飽食と飢餓の反芻
- 呑めど唄えど満たされない者たちの謝肉祭
- この躰が海に溶けていた頃を時々思い出したりする
- 点描の光がはぜて花を成す、君がいるから僕も笑える
- 透明にまたたく火の香り
- 薄氷を、花散る間際の君に例える
- 無垢の果てに楽土を得たり
- この姿はぼくらが神様だった頃の名残り
- 君とわたしにまつわる全てが、明日も目覚ましい歓びであるように
- 君の神話は未完成で、触れたところからほろほろと崩れていく
- 遮光を美しく形容するとすれば
- 運命に傷つくオリオンの配列
- クレーム・シャンティとキルシュの両想い
- 重苦しいのは仕舞いにして、再び自由になるという決意
- 薄荷色の夏と、溶け込めない自意識のミラージュ
- グレーテルは今日も正解を探している
- 僕がこの星を愛するみたいに、君は僕を愛してよ
- あまりに季節が色濃くて、定かでなくなるいつかの情緒
- 猥雑と可憐を織り交ぜて成る、愛に満たない心臓のざわめき
- 君の透明な指先、雨上がりの半夏生
- 呪いも祝福も半分ずつのコンフィチュール
- 躰に良くないもののように君の体をめぐる
- 失われた倫理とここにあるべき永遠について
- 来たるべき夏の未明のモンタージュ
2022.06
- 目指す場所さえわかっているなら、選ぶ道に正しさも誤りもないよ
- 明日咲く花のことはさておき、少し昔の話をしよう
- 花ときどき雨のつれづれ
- 星拾いの祭りの夜には藍色の浪漫が降りしきる
- 美しい雨みたいにずっと泣いていたい
- いつか水底に沈めた嘘のこと
- 手に届くすべてを投げうち届かないものを求める、そういう癖がついている
- 触れたらすべてほどけてしまいそうな真夜中
- 人の身には強すぎる夢を一息に飲みくだすその無謀
- 君によってはじまる未来進行形の歴史
- 夢を乗せて流星とともに銀河を走る
- 走り抜けた者の余生は斯くも穏やかであれ
- 何もかもが完璧で、どこまでも行ける、そんな気がしたんだよ
- 僕らの天使が眠れるように
- 大人になると忘れてしまう、森に隠した僕らの秘密
- 感光する玻璃
- 雨垂れのリズム、命からがらすがる歌詞の一人称はなんでもよかった
- 枯れゆく造花の残留思念
- 洗いざらしの空の手触り
- 本音のボリュームを最大にして、心揺らしてノイズを気取れ
- 陽だまり讃歌
- 遠浅の海からはじまりの音がする
- 難しい言葉なんて知らなくってもただまばたきするだけでいいんだよ
- 帰り路を捜している、いつか君に逢うために
- 重力に逆らえず君の涙がおちる一瞬
- その日世界は色を変えた、記憶はまだあざやかだ
2022.05
- 長く短い命を蝕むように、夜と絡まる不埒のさざなみ
- 見たい夢に栞を挟んで、今日のところはこれでおやすみ
- 堕ちた者たちのエンドロール
- 不本意ながら宇宙に溶け合う偽の世界樹
- 有刺鉄線越しの楽土
- 君への恋のせいだと言って、自由の限りを尽くしたい
- 陽光がわたしのために凍るなら、この落日は君にゆずるよ
- 成り行きまかせのやさしい支配
- ペイルブルーに魅せられて、もはや昼も夜も同じだし、空も海もひとつなの
- 幾億の夜と朝を経て、やがてぶつかり合う銀河
- 光のまなざし、春の唄、今はまだ心地よさのわけを知らないけれど
- おとぎ話のはじまりみたいに、あの頃のわたしに戻りたいだけ
- あやふやでおぼろげな春の淵
- 立ち上がり剣を取れ、革命の歌を聴け
- 整然とした朝の中で深く息をする
- ストーリーテラーの夜更かし
- 誰かと過ごす一日がかけがえのない思い出になるまで
- 七色の光源と夜のホログラフィ
- 律儀に昇る太陽と健気に欠ける月の噺
- グレナデンシロップは大人びた恋の味
- 日常を喚び起こす朝一番のブレンド
- 生きるとは極めて永き独演である
- 花狩り未遂の紙吹雪
- 安心して泣いたり笑ったりできることは、僕にゆるされた幸せだった
- 裏庭探検隊の小さな大冒険
- クリームソーダ氾濫事変
- 其の国の栄華は、終焉前が最も絢爛であったと云う
- かつてお姫様を夢見た君へ
- 翠のうえの純粋が消えぬ間に
2022.04
- 在りし日のメルヘン
- 見えない安らぎに癒されながら、きっと明日も続いてゆく歴史
- わがまますぎる僕のお姫様
- 君の目をくらませる色とりどりの感性
- 待てど暮らせど充つるばかりの幽玄
- 寡黙かつ雄弁で圧倒的な緑
- 何かを取り戻すように救われている、それだけ世界は愛をしらない
- 羽化と風化を繰り返しながら僕らは少しずつ取り返しのつかないものになる
- 未熟ゆえ、命の尊さを気易く灯したりなどする
- わたしの神聖な義務について
- 享楽の悪ふざけ、此処は毒素廃棄都市
- 黄昏のエッセンス
- エルドラドの虚像
- 夢に甘える僕らは物知らぬふりして色んなことを知っているよ
- 砂塵の國のアルテミス
- 強さとひきかえに欠けゆく君の残滓
- 塩とサファイア、落ちた泪のありさまは青く光る石に似ていた
- いつか思い出すために、今は忘れるね
- 物憂い春のうわ言
- 夜を煮詰めて造る蜂蜜色の静寂
- 君が生まれたらあの星の名前をあげる
- 未生の其れを僕は可能性と呼ぶ
- 大地の女神のロングトレーン
- いつか世界の雨が上がる日の空
- 光の及ばぬことを軽率に闇と呼ぶ勿れ
- 雨粒が奏でるやりなおしの音
- やさしい夢を見た、春の幻想かな
- 四月某日、君がついた嘘について
- まるで砂糖漬けの太陽のような
2022.03
- 花を吸い 色付く虹のほとりにて
- 我、どれほど時代遅れの研究者と揶揄されようとも
- 君たちの笑顔を糧に春は咲く
- 昔々或る処に、空想癖の少女が居た
- 渦のまんなか、さかしまの夢
- この世には強がりを吸って育つ弱さもあった
- 成層圏を飛び出して、スピカと並び永久に光る
- 僕は僕の青くささを棄て、極彩色のものになりたい
- 光と風が穏やかなので
- 或る編纂者の記録に拠れば
- ブラックドッグは電気キノコの夢を見るか?
- 季節外れのプレビュー、まるで夢みたいな、けれど夢じゃなかった
- 此れはノスタルジーに至る地図
- 僕らがまるっきり子供だった頃のこと
- 翠色の裸石、つんと澄んで綺羅
- 至福のアシェットデセール
- 愛の葬列
- オレンジとミントのフレーバー
- ミネルヴァは未だ恋を知らない
- 珈琲の香りを覚えたとき、僕らは少しだけ大人になった
- 生まれるより昔、幾億の明日
- 星屑ひいて夜を流れた君の祈りに幸あれ
- しがらみと可能性に悩む彼らの若き春
- 健気でやさしい遅効性のトキシン
- 遠いいつかに置き去りの緑
- 今はまだ降らない雨の下、真珠色の泪の話をしよう
- ものづくりの傍らに棲むわたしたち
- 当たり前で特別な日々の沙汰
- ブロッサム・ブライド
- 眠りの深み、或いは錯落した明け方の夢
2022.02
- 過去を苗床として未来を捜す
- 人々が語る世界の今が、たとえ誰かの暇つぶしだとして
- 深夜営業のどんぐりランプ専門店
- 野苺ラボのストロベリー・バグ
- 惑星の声がひたひた広がるネブラの海
- おひさまと柚子の香るところ
- また遊ぼうね、愛しき僕らのふわふわ
- 薔薇はあどけない少女のようにくるくると笑うのです
- 君たちは咲き乱れる極彩色
- 危険であるほど魅力的!
- 光に甘やかされてゆるゆる揺らぐ夜
- With all my LOVE!
- まどろみ通りうたたね横丁の夢屋敷
- 光は彼方、錆ついた虚ろの下で
- ステュクスのほとりで君を待つ
- 毒入りベリーは甘さ控えめ
- 愛の引き換えに泡となる
- ペパーミント・チョコレート
- 昼の童話と夜の寓話
- 未生の愛よ、其処彼処に潜む悪意をやり過ごし今はただ君の羽化を待つ
- ミスティック・バスルーム
- いつまでも色あせない愛という名のなりゆき
- チョコレート賛歌
- 赤いタイルを林檎が跳ねる、僕らの心もつられて弾む
2022.01
- ありふれた愛とありきたりな比喩で君を綴る25時
- 癒やしの松の湯
- 深緑のフレーバーティータイム
- 幸せと歓びのハニーシトロン
- 其の森には苺好きのドリュアスが棲んでいる
- 陽光と月光が揺らめく森のメロディ
- 星好き店主が営む純喫茶「二番星」
- 僕らは宵闇の向こうにいつだって青い空を期待する
- ウィスキーが、お好きでしょ
- 雨上がりにまつわる思い出の破片
- 物云わぬ貝の歹(ほね)
- 舶来造りの花座敷
- 行方知れずの未来を望遠する夜
- 思い思いの安らぎを語る午前11時のパティオ
- 熱帯夜の幻を視る
- これは唯一の言葉を見つける軌跡
- 此処よりも少しだけ魂に近いところ
- 危険は承知で無茶をしようか、悪気に満ちた遊びのようだ
- ヤミショップ裏通りの例の店、あらゆるタブーを取り扱うって噂だよ
- 心のとても深いところで目覚めを待つ、優しさと哀しみに似たもの
- ステンドグラス、或いは透過する光の破片について
- 幻想のさなか、ひんやり薄荷色
- 月が赫いという、ただそれだけの理由で
- 幾霜の松もめでたき天の浮島
- 新春万福、五黄の寅年
- 寿ぎの迎春館
2021.12
- 真冬のサザン・ヘミスフィア
- すべて日常の一部と気付く年の瀬
- May your Christmas wishes come true!
- 眠れる森のイヴ
- 星を屑にして雪を創る者の唄
- ふわりふわふわ、ほどける七色
- ドリーミー・ドール
- ホーリーナイト・コンサート
- 月光を集めて創るシロップ
- 空のすきまからやさしい陽の果てる
- 物語の切れ端
- 星降る夜のメリー”クリスタル”
- 15時のメリエンダ
- 少し懐かしい森のサヴール
- ハッピー・ミックスベリー
- 朝焼けと夕暮れの狭間、薄明の紫
- 鉄さえ涙する冬の空気に美しい形を与えるとすれば
- キノコの森の冬支度
- 愛しの標本室
- 子供でいることの心地よさを未だ忘れたくないだけ
- 幾重にきらり、冬の星のノイズ
- アドベント第一週のスケッチ
2021.11
- 小春日和のアップルグリーン
- メゾン・ド・コルヌレプス
- ストロベリーとミントのレシピ
- コッペリア、あるいはエナメルの目をもつ乙女
- 晩秋のハーヴェスト
- 自転も公転もやめてしまった或る星の話
- 培養で生まれたこの森は、此ののち幾星霜も永らえる
- その時わたしたちは水面と水底のあわいに静止をする
- 秋のかけら
- 眠れる森の虚無
- 青と黄色のフラグメント
- 一曲聴かせてくださる?
- 虹を創る者
- 瑞々しい不安定の発露
- アジアンモダン
- ジェイルハウス・ロック
- 呆れるほど夜が長いから、甘くもない夢を見る
- 月下の侘び寂び
- やさしい罠
- 草木が賑やかであるということ
- 嗚呼、或いは僕が如何にして青く鮮烈な夢を見たか
- 肉体という名の鳥籠
- 老いぼれピアノと淋しがりやのスパイダー
2021.10
- Have a nice Trick-or-Treating!🎃
- 蒼くて紅い部屋の片隅、薄墨宿る森の切れ端
- 森に息づく鮮明な赤は、どこか命の明滅に似ている
- 侵蝕するヴェルデ・アマリジェント
- 宵闇の伏魔殿
- 幻覚作用
- 生まれた朝を思いながら、おはようのための長いおやすみ
- 遠浅のパープルヘイズ
- 泡沫のアクアテラリウム
- 天空城の失われし千年について
- 浮世忘れの楽園コテージ
- ふぞろいで完璧なピンク
- いつも変わらず其処に在れ
- 「大丈夫」だから、遊びに来てね
- たまごふわふわオムライス
- プラネタリー・リング
- ミル・フィオリ – 千の花
- ぜんまい仕掛けの街角
- 蒼きタナトスの培養
- 眠れる命は夢うつつに宇宙を泳ぐ
- 洋梨と焦がしキャラメルのパルフェ
- オレンジナイト・カーニバル
- もはやこの世に亡きものたちの森
2021.09
- 夏の残像、九月に告げるさよなら
- 最果てにて流れる星を数える
- いつものお散歩コース
- 黄色と緑のエクストラクション
- 朝のめざめの中、その無垢を愛してる
- 召しませ季節のひと皿
- 悪戯もほどほどに!
- 少し夢を視るだけ
- 星降る26時の書斎にて
- 僕らの憩いのサンルーム
- 綺麗な空気の音がする
- 可愛いものには毒がある
- まるでこの宇宙に二人きりみたいな気持ち
- 貴方が育む翠葉の一部になりたいわたしたち
- この世で一番好きなのはお料理すること食べること
- 一週間がんばったご褒美
- 光の有り難い場所にて
- トワイライトイエロー
- 生きとし死せるわたしたちの世界
- 東京リヴリーランド@舞浜
- 天文学者のおてつだい
- 植物学者のおてつだい