2024年11月23日に実施された、Livly Island 公式ガイドブック3出版記念トークイベント(午後の部)のQAログです。イベントレポート本編はこちら。
本稿は、個人的な思い出・備忘録としてイベント中に書き留めた手書きのメモを手掛かりに、イベントの時系列に沿って、司会者と登壇者の会話の要旨を掲載しています。可能な限り忠実に記録することを心掛けましたが、聞き間違い・書き損じ・誤認などの理由により、登壇者が意図した発言内容と異なっている可能性もあることを、ご留意いただければと思います。
司会者:ガイドブック担当研究員 | T:ツチヤさん N:ぬえちゃんさん |
アイスブレイク | T:小さいお子さんの声や、合いの手など大歓迎 T:以前イベントに登壇した際(可愛いリヴリーのデザイナーが)可愛くない男なのでがっかりされたことがトラウマ…こういう場は久しぶり。 |
Q. リヴリーアイランドに対する思い | T:20数年前、ミュラー博士との出会いをきっかけに、4人の若者によって始まった。4人を含めて初期のメンバーは離れたけれど、今こうしていることに歴史やストーリーを感じる。飼い主に感謝。人生を共に歩んできた思い。 |
Q. クラシックのリヴリーはすべてリブートされるのか | N:全種モノ化を目指している T:今日のトークイベでは、モノなど特有の単語をたくさん用いるが、分からないことがあればそっと手を挙げてほしい |
Q. 生まれてくるリヴリーについて、世に出す、出さない、をどうやって決めているのか | T:一般の飼い主が飼いやすい子を選んでいる。大変危険な種もいる。グレムリンなどはかなりギリギリの線、おてんばなので。 N:プラステリンに携わっている研究員によれば、本当にたくさんの個性を持つものが生まれる中、最後の決め手は熱量。飼い主に喜んでもらえる+研究員の熱量がマッチした種を届けたい。 |
Q. 好きなリヴリー、思い入れがあるリヴリーはいるか | T:答えたくない…すべてに思い入れがある N:難しい |
Q. 特に手が掛かった子は? | T:どの子も苦労がある N:研究所には常にうめき声が響いている。リヴリーの声かと思ったら研究員のうめき声だった…というのはあるある。 |
Q. 研究していて予想外なことや、驚きはあるか | T:常に驚きに満ちている。今日も会場に来ているフリーキーデザイン・イシザカさんの発想には研究員一同驚くことが多い。 N:毛質・骨格を担当する研究員と、動き・調整を担う研究員がペアとなるが、例えば調整の中で毛質が思いがけない動きをすることなどがあり、研究員同士でも驚きの連続である。 |
Q. ミニリヴリーの研究について | T:リヴリーには届いておらず、かといって幼生よりはリヴリーに近い存在。Mrsコラボの時のように、自律できる水準まで知能を意図的に調整したりもする。 N:某コラボのときのリボンの子は、研究所もかなりざわついていた。 T:或る研究員のノートには、あのリボンから生えている足は実は足ではなく神経的なもので…寄生型の…といった仮説も書かれていた…レントゲンを撮ったら違ったんですけれどね。サン○オさんにはこんなこととても言えない…! |
Q. 商品開発の流れや発想について | N:色んなことをきっかけにインスピレーションを得ている。研究員同士の会話、日常で目についたものなど。映画など他の人の作ったものを見ると「すごい」「くやしい」という思いがわいてきて、それが原動力にもなる。 T:リヴリーが喜ぶ空気感を探っている。クラシック時代と違い、ホムと通心することでリヴリーの目の前に居ることができるので、その点も気を付けている。昔ある研究員が「リヴリーの島アイテムは背景ではなくキャラクターなんだ」ということを言っており、この名言はとても大切にしているし、後進にもかなり初期から伝えている。 |
Q. 何も思いつかない…というときはあるのか | N:ある。飼い主の反応をもとに、来年にはこういうものを届けたい、ということを考えている。 T:四六時中リヴリーのことを考えている。研究員同士でランチをしていても、プレートをみて「これアイラインドっぽい」という話をしたりする。 |
Q. 季節もの以外のテーマはどうやって発想するのか | N:商品を届けるにあたり、1か月の流れを組み立てつつ「そろそろ面白いの、ほしいんじゃない?」という流れ。Cyber寿司verseのときは研究員のパッションがぶつかり合ってカオスだった。楽しいものを届けたい。 T:寿司のときは、最初自分のところの報告書には遠慮気味に入っていた。リヴリーはこういう万人受けしないかもしれないものを全力でやるべきだ、と言って後押しした。 N:寿司は、最初もやっとした色合いの話から、研究を詰めていくうちに「寿司だね…!」という風に形になった。 T:季節ものにしても、ハロウィンだからカボチャを置いておく、というような単純なものではなく、「そもそも季節ものって何故みんな喜ぶのか」という哲学じみた議論をする。大人ってバレンタインをどうやって楽しんでいる?研究員に聞いても、初恋のドキドキのようなもののイメージは誰も持っておらず、ご褒美のちょっと高いチョコ・ときめきを選ぶ楽しみ、といったものが最近の主流なんだ…といったような流れで深堀をしている。 T:リヴリーの季節もののイメージは本当にたくさんパクられた。たくさんの企業の資料に画像が勝手に使われたし、あるドラマで、自分が描いたバレンタインイラストがそのままポスターとして使われていたこともあった… |
Q. 商品を届けるのにどのくらい時間がかかるのか | N:デザインに1ヵ月ほど。そこから量産・チェックなどの工程を含めると…今の時期であれば、来年のあったかくなる季節くらいの商品を手掛けている。なので、先ほど回答した「来年にはこういうものを届けたい」という感覚を大切にしている。 T:季節感がバグる。 N:ハロウィンが終わったばかりの時期に「ハロウィンは4か月前に終わったから~」という会話をしていたりする。 |
Q. クリエイターズウィークについて、こだわりを知りたい | N:折角ストリートやパークでリヴリーと一緒にお散歩ができるので、お買い物もリヴリーと一緒にしたいよね、という発想。買い物は、発売前のわくわく感や、何を買おうか、もしお金が沢山あったら全部買えるのに!など考える時間も醍醐味だと思っている。他の飼い主と一緒に楽しんでもらえるといい。 T:クラシックはリヴリーと通心して店舗に行ってお買い物をしていたが、リブートではNewマハラショップという通販ショップになっている。クラシック時代を知っている研究員からは「買い物に、行くべきです!」という強い主張もあった。 T:マハラショップの商品は、他のテーマと組み合わせられるように汎用性にも気を使っている。ただ、デザインに関わっているメンバーも飼い主であり、本当に個人的に”あなたが欲しいアイテムってなんですか”というのを出せる場所。 N:他のテーマと合う、合わない、とかじゃなく、好き!を出せる。 |
Q. リヴクリは、ショップの内装も個性的 | N:最初はパークにアイテムを並べようか、小屋のようなものを建てようか、と試行錯誤していたが、自由なデザインはある意味「研究のまとめ」であるとの発想から本のモチーフが生まれた。本が閉じているときのどきどき、開いているときのわくわく、そういった感覚ともマッチして、ぴったりのデザインになったと思う。 T:パークは大きなテーブルの上の箱庭。研究用のテーブルがあり、そこで試行錯誤している。 N:ガイドブック3には過去のリヴクリの写真も載っている。お店のビジュアルはなかなか残らないので、とてもうれしい。 |
Q. ガイドブック3にリヴクリアイテムを掲載するにあたり、文字のサイズがとんでもなく小さくなってしまった | N:アイテムも増えて、ガイドブック1~3とどんどん分厚くなっている。いずれ辞書までいきたい! |
Q. ツチヤさんは現在、所外相談役だが、どんな相談にのるのか? | T:新しいリヴリーについて、転職、給与Upなど、当初いろんな相談に乗っていたが、最近はあまり相談されない。廊下ですれ違っても無視される… N:そんなことないです!笑 ChatGPTならぬTsuchiyaGPTとして、自分の考えのごちゃごちゃを10文字程度にまとめてくださる。あとはカウンセリング的なことも… T:自分でいうのもなんだが、たまに研究員が「ちょっとツチヤ浴びてくるわ」と言っている… N:共有会でツチヤさんのお話を聞いている飼い主には共感してもらえると思うが、ツチヤさんのお話は聞くと「ツチヤハイ」というか、ウキウキが止まらなくなる。定期的に摂取したい。 |
Q. 研究所には何人くらい研究員がいるのか | T:100人ほど。最初はアキラ所長1人→2~3人→5人→30人…と増えていった。 T:今日はトークイベではなく採用説明会…笑 経歴よりは思いが大事。デザイン志望のひとがたまにいて、しっかりしたポートフォリオを作ってから応募しようとするひとは多いが、それよりもまず声をかけてもらえれるとうれしい。 |
Q. 大きさの変わる餌を食べたリヴリーは、自分のサイズが変わったことに気が付いているのか | T:たぶん気にしてない「あれ、なんかテントウムシ遠いな」 N:うちの子たちは気づいてない「なんかごはんちっちゃくなったな…」くらいは思ってるかも。 T:「不況かな?」 |
Q. ツチヤさんは(リヴリーの)サイズはどうしているか | T:色もサイズも初期のまま、アクセもつけたくない。ちなみに午前、この質問を「自分=ツチヤさん」のサイズのことだと勘違いして、「20年かけてだいぶ大きくなりました」と答えてしまった… |
Q. 飼う上でのこだわりはあるか | N:餌は時間を守ってあげることを心掛けている。グレムリンの兄弟を飼っているが、うちの子たちはみんな食いしん坊なので…自分のおなかが空いたら、リヴリーもおなかが空いているはず。 T:勘違いでなければ、さっきぬえちゃんもお弁当2つ食べてたよね? N:飼い主に似るんですかね! |
Q. 食べたことがある、食べてみたいリヴリーのごはんはあるか | N:ない…! T:昆虫食は経験がある。揚げてあり、よく言われるとおり甲殻類に近い。 N:まずはリヴリーの気持ちになって食べてみよう!と研究員同士で挑戦しにいく様子は見かける… T:20年もやっていると、エサ一覧を見ると「美味しそうだなぁ」と思うくらいにはなっている。特にカブトムシの幼虫はクラシック時代からずっと美味しそうだと思っているが、研究員から同意は得られない。 |
Q. 餌の虫の動きをON/OFFできるようにもなった | T:リブートの準備を進めていた頃、虫が苦手な飼い主への配慮で、モザイクをかけたりケーキに変換する機能を入れようとしていた。研究員から「それをやると開発スケジュールに間に合わない…」と言われて断念。 N:最近は、リヴリーの餌をきっかけに虫が少し平気になったとの声も聞く。自分自身、食べるのはNGだが、動きの機能により虫がかわいく見えるようになった。 |
Q. 思い出深いBGMはあるか | N:自分が携わったGold Rayは、カルーミィさんとフア・ポヨさんと一緒に「ここで山を作って!ここで泣きたいんです!」と思いをぶつけ合いながらその場で作っていただいたので思い入れがある。あとすぐ寿司の話をしてしまうが、Cyber寿司verseのBGMは好きで、自分の島でも流している。 T:当初BGMの構想はもっと壮大で、ベース、ギター、とパートで重ね付けするなどを考えていた。 |
Q. おやすみの日の過ごし方 | N:芝生が好きなので、新しい芝生の開拓をしている。 T:子供の習いごとの送り迎えしかしていない…晩酌は好き(おすすめは?)気ままに食べたからこういう体になった。自分で料理はしない。 N:おすすめの芝生は、先日フェスで行ったゴルフ場…ゴルフ場なので一面芝生で無限にゴロゴロできる。この会場の裏にも富士山が見える素敵な芝生があった! |
Q. ガイドブックの表紙について | T:自分は1の表紙を描いたが、2イシザカさん、3mocoさんに続き、今後もリヴリーに携わるデザイナーに描いてもらいたいと思っている。 |
Q. アートギャラリーについて | T:アートギャラリーは自分がぜひやりたかったことでもあり、見ている。SNSだとタグが付いていないものを見逃してしまうので、こうして作品を一ヵ所に集め、リヴリーを連れてアートを楽しめる場所が欲しかった。企画展などもやりたい。 N:研究員もギャラリーは見ている。飼い主さん流石だなと思ったのは、3つでひとつの絵が完成するアートや、リヴリーが写真スポットのように使えるアートなど。負けてられない!と思った。 T:クラシックでは、リヴリーと人間の関係を描こうとすると、人間が指先だけになったり、リヴリーがとても小さくなったりしていた。ホムという存在が生まれたことで、等身大の関係が描けるようになった。リヴリーを抱きしめたり、飼い主とリヴリー、何かとリヴリー、といった関係性が描きやすい。 |
Q. 管理ホム、管理リヴリーも魅力的 | T:中にいる研究員たちがみな個性的 N:研究員たちのキャラが濃いので、これからもたくさんの管理ホムの登場を楽しみにしていてほしい |
Q. お二人にとって、リヴリーとは?(午前の部では”リヴリーの魅力とは?”) | T:魅力と重なる部分があるが、Livlyとは心が活き活きする、という意味の言葉。不思議でヘンテコな生き物が届いて、飼い主が明るい気持ちになれたらいい。自分自身、小さい頃は好きな映画が他人から理解されなかったり、世の中に対するもやもやした気持ちがあった。普通・当たり前といった決めつけがもう少し緩やかになり、個性を楽しめるようになればいいといった思いから生まれている。人生をかけた研究対象になっている。 N:色んな人と繋いでくれるところが魅力だと思っているが、どんな存在かと言われれば「戦友」。色んな人と出会い、チャレンジするとき、いつもリヴリーと肩を組んでいる。 T:童話の「靴屋の小人」のような存在だと感じることがあって、リヴリーたちが色んなご縁を持ってきてくれるような感覚。クラシック時代に飼っていたひとたちが色んなところに隠れている…リヴリーは知名度もそれほどではない印象、リブート当初は公式SNSのフォローもそれほど伸びず、「これはリブートしても研究所をすぐ閉じることになるのか…いやいやそれは絶対したくない!」と思っていたが、いざリリースしたら爆発的にユーザーが増えて「一体どこに隠れていたんだ」と思った。 |
Q. ガイドブック3のサブタイトルは「想い繋がるリヴリーの世界」、コラボなどあったが何か変わったことはあるか | T:人生で初めてファンクラブに入った。真面目な話としては、日々研究をしていると視野が狭くなるので、コラボにより世界は広がる。 N:新しい風が吹いたような感じ。 T:リブート初期はクラシックの飼い主が多かったが、コラボきっかけの飼い主が増えたり、そもそもユーザー総数が増えたことで本当に全く初めての飼い主に届きやすくなっている。 N:研究員の経歴もまちまち。自分はクラシックを知らないが、熱意では誰にも負けないと思っている。経歴ではなく熱意、好きなものを好きと言えたらいい。 |
Q. 今後の展開・ポロリ | T:予め準備されたポロリとは…笑 T:午前の部の参加者に、SNSへの投稿時間を指定しなかったため、すでに目にしてしまった飼い主もいるかもしれない。お詫びに追加のポロリを用意した。 ★12/1:新リヴリー登場!(シルエット画像) スノードットっぽい。 ★12/1:イベントパークが登場!(イメージ画像5点) Xmas、年末カウントダウン、お正月など、各種イベントで活躍する模様(クラシック時代を知る”過激派”研究員により、クラシックを彷彿とさせるデザインになっている) ★年末の研究共有会にはツチヤさんが登場予定。ツチヤさん的に”とっても新しい情報”がある。 ★おためしリヴリー(ふれあい広場):生き物を飼いはじめることへのプレッシャーを緩和するため、Web上でリヴリー飼育を疑似体験できるサービスを開始予定。保護猫のトライアルのようなイメージ、出会った子をそのままお迎えできるなど。運命の出会いがあるかも…鋭意研究中。 |
さいごに | N:天気はいいけれど風の強い日、遠いところまで来てくれて感謝。飼い主に会えるのが楽しみだった、トークより感謝を伝えるために来た。研究員と飼い主、それぞれの熱量により、リヴリーアイランドは成長している。 T:クラシックからいた人間としては、当時の研究発表会のようなリアルイベントを是非復活させたい。今回のトークイベは、その足掛かりになったと思う。POPUPストアのとき、自分は海外出張中で参加できなかったので、飼い主に会えて本当にうれしい。イシザカさんが居たので緊張したが…笑 最後に、おみやげを渡すが、ぬえちゃんの列にばかりに並ばずぜひ自分のほうにも並んでもらえるとタイパがいいと思う…笑 |
証拠:12×2枚(裏表)の必死メモ…字が大暴れしている